映画『桐島、部活やめるってよ』

2024.05.12
上記観測。
ゴールデンウィーク中に、長年愛用していた勉強机を黒くリメイクした。
そしたら机下に置いていた白い電源タップが悪目立ちしだしたので、ダイソーでラッカースプレーを買い、こちらも黒く塗ることにした。
乾き待ちの間に見ることにした映画が上記である。

感想としては「小規模な『ダンケルク』」。
最近『ダンケルク』の話ばかりしている。

高校生の群像劇で、ある金曜日に「桐島」が部活を辞めるらしいという「事件」をいろんな人の視点で見る。
「同じ時間に誰が何をしていたか」を重ねて重ねて、最後に全員同じ場所にたどり着くという演出方法で、『ダンケルク』でも特徴的に使われている。
でも多分、先にやったのは『桐島〜』でも『ダンケルク』でもなくて、『羅生門』じゃないか?
オガワは『羅生門』を最後まで見てないから、同じ場所に再集合するかは知らないが。

お話自体は普通というか、上の演出方法を抜かして見れば「皆それぞれ何か抱えて生きてるんだな」という感じで、いまさらオガワにとって新鮮な発見がある内容ではなかった。
高校生の時に見たらおそらくもっと響いていただろう。それが否定にしろ肯定にしろ。

舞台の規模は小さいながらも、「学校」という施設と社会構造をうまく使った、全体的に丁寧な作りで、オガワは概ね満足だった。
電源タップの乾き待ちに出会った割には有意義だった。