『ドラ鬼岩城』

2023.04.17
上記観測。明らかに前作と監督が違う。冒頭2分で分かる。
と思ったらやっぱり前までの2作品と違う人が監督だった。
なぜ分かったのか。めちゃくちゃ良くなったからだ。
オガワはアバンタイトル部分がべらぼうに好きだ。
や、まあ宇宙開拓史の冒頭が負けてるかというと全く負けてないのだが…
そうだな、アバンタイトルからオープニング曲が流れ出すまでのカットの繋ぎ方が滑らかになった。あと、約2分のアバンタイトルの間に主要キャラが1人も出ない。敵も味方も全部出ない!
それでいて、たくさんの制御盤を抜けて歯車だらけの駆動域を映して、そこから太いケーブルが伸びて船底にある小さな穴のようなゲートの水の中にはいる。ケーブルに繋がっていたのは潜水艦だったわけだ。という、世界観の説明を映像だけでかなりちゃんとする。
これは後々ジャイアンとスネ夫が溺れかけるシーンで役に立つ。大人たちがどんなに苦労して調査した海底かがわかるので、ことの重大さが際立つという仕組みだ。
いやー、演出が良い。
ほんとに演出が良い。
他のシーンも大体「これしか無い」という積み重なりをしていて、最近の映画に負けない面白さだった。
これもリメイクしてほしい。月光に照らされたイルカの群れがもっと綺麗になったところをぜひ観たい。
あとはなーにも変えなくて良い。
話が本当にうまく出来ているし、冒頭の演出もすごく良かった。
映像だけで世界を担保していく作業を丁寧に積み重ねている。我々は映画を見ているのだから、登場人物のナレーションで物語を進めては意味が無いのだ。
なんか最近その手法が流行ってるけど…
早く終わらないかなーと思っている。

そういえば最近、日本海溝が13000メートルまで調査が進んだ。
バギーが怖がっていたあの海溝だ。ブヨブヨの魚とウミユリが沢山あったらしい。あとナマコ。
マリアナ海溝はまだ海底人がいてもおかしくない。調べられていないので。