企画展『名品ときたま迷品』
2024.06.15 上記観測。
非常によかった。
その時代の人々に大切にされてきただろう品々の可愛らしさというか。
ものすごくレアなものでは無いという程度での「迷品」で、オガワにとっては大事にされて残されていたものが沢山あるということの証拠が集まっていてとにかく嬉しかった。
一番の目玉は蹴鞠用の鞠の飾り枠。
四方八方から眺めてみたが、結局どういう原理で鞠が固定されているのかは分からなかった。
また、展示の最後にあるかんざしのコーナーが面白かった。刀狩から向こう、刀職人たちは様々な装飾品を販売し始めるのだが、かんざしも例に漏れず技巧を凝らした物が多く並んでいた。
2mmほどの花が鎖状に連なり、それぞれ動くものや、軸の中を空洞にして銀の粒を中に入れた(水滴を表している)櫛があったり。
今は作られもしないような意匠のあふれる作品が並んでいて見応えがあった。
かんざしはそもそも棒状で破損しやすい。
日本は空襲もあったし地震も津波もあった。その中で「これだけは」と思われて今まで残ったものもあると思う。
よく残った。オガワにまみえてくれてありがとう。