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【adidasの広告事例】P.O.D.SystemとPiERRE

今日紹介する広告事例

2018年6月 adidasによるP.O.D.Systemのプロモーション広告
ニューヨークの人気フォトグラファーPiERREとのコラボで実現したインフルエンサーマーケティング

※このNoteは無料で最後まで読めます。

インフルエンサーマーケティングは数少ない消費者に嫌われない広告

インフルエンサーマーケティングは今も昔も人気のマーケティング手法です。
なぜ人気か、という説明をするためにまずは広告は基本的に嫌われているという事実を言わねばなりません。

広告を見た消費者の心理を想像してみましょう。コンテンツ視聴中に邪魔をされた苛立ちや好きでも無いものを押し付けられたストレスを感じますよね。広告が無ければコンテンツは成り立たないのに。

しかしそれは仕方のないことです。消費者からしたらコンテンツのビジネスモデルなんてものはどうでもいいことですからね。無ければないに越したことないものなんです、広告は。

さて、インフルエンサーマーケティングはどうでしょう。嫌われているでしょうか。否。むしろ応援され拡散までされます。何故なら消費者はその広告が流れることで自分達の好きなタレントやアイドル、クリエイター(今時の言葉で言う"推し"と言うものですね)を見ることができるからです。

広告というよりも自分の好きな人が映っている媒体、という認識になるわけですね。
それに付随する形で、広告の商品は憧れを持たれます。

adidasが打ち出したP.O.D.Systemの広告

そんなインフルエンサーマーケティングの中でも一風変わった広告が、2018年6月16日に全世界で発売した新作シューズ『P.O.D.System』の広告です。

P.O.D.Systemは、前足部の高反発EVAとかかとに搭載されたBOOSTフォーム、そしてシューズの心臓部を担う「POINT OF DEFLECTION BRIDGE」と3つのパーツから構成されたミッドソールが、足の自由な動きと比類なき快適性を実現する革新的なスニーカーです。

このスニーカーの広告に、adidasはインフルエンサーマーケティングを用いました。ただこの広告は打ち出し方がちょっと特殊でした。

普通であればインフルエンサーに靴を提供して商品の魅力をSNSに投稿してもらったりコマーシャルで実際に履いているところを放送したりしますよね。

adidasはなんと、手紙を使いました。というのも通常の手紙ではありません。巨大なビルボードを使ったインフルエンサー向けの手紙です。ニューヨークとロサンゼルスの街に8ヶ所、adidasはこの手紙を掲載しました。

この手紙の宛先がPiERREというフォトグラファーです。手紙の内容は「@VISUALSBYPIERRE とびきりのシューズを用意してお店で待ってるよ」というものでした。

それに対してPiERREはInstagramに「今日は最高な日だ!」とその広告を投稿しました。

実際の投稿はこちら(投稿を遡るのが大変でした……)




adidasはニューヨークとロサンゼルス以外でも同じ手法でそれぞれその地域のインフルエンサーへ向けた手紙を掲載しました。

きっとadidasは一方的な企業からのPRではなくインフルエンサーと仲のいい姿勢を見せることでファンや一般消費者に商品への興味を持ってもらおうとしたのでしょう。
この広告によってスニーカーが売れたことは言うまでもありませんね。


おわりに


あ、もちろんこの記事は広告ではないのでP.O.D.Systemを皆さんが買ったところで私には1円も入りません。

面白いと思った方はNoteを購入してくださると嬉しいです。パチンコや雀荘で買った時で大丈夫です。

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