「嫌い」の正体を知る訓練?

嫌いだーと思う人が結構いる。
身近な人ではなくて、ポータルサイトのニュースに出てくるような人。現政権の中枢は、これは嫌だと思う理由がはっきりしているのでしょうがない。でも、Yahoo!のトップページに、わざわざその人が表示されないような拡張機能を入れてまで拒否する人は、本当に嫌いな人なんだろうか。先入観とか、イメージでそう思っているのではないか。

ヒマなので、いい機会だと日頃見ないようにしている人のインタビューや、著書を読んでみた。著書は買うのはもったいないので(笑)、AmazonPrimeリーディングでただで読めるやつを読んでみた。

その対象者は、かつてはベンチャー企業の創始者で、業界の慣例をぶち破り破竹の勢いで成長し、なにかと注目を集めるようになってから大言壮語にも思える話しっぷりで有名な人だ(まるわかり?)。

最近は何やってるかよく知らない。エンジェル投資家? ニュースサイトにはしょっちゅう出てくる。世の中でなにか事件が起きると、それについてその人が語ったことさえもニュースサイトで出てくる。
その語りっぷりが、ある人には「もっともだ、正論だ」と写り、ある人には「上から目線」「えらそうすぎる」と批判される。どっちかというと私も後者だったけど、話し方や言い方だけで嫌っているのなら、本質は見ていないということだと思い、一度、この人が何をどういうふうに話しているのかを知ってから判断してもいいと考えた。

結果として、このひとは自分が素晴らしい、良い、と思っている人に対してはすごく敬意を払った言葉づかいをするが、You Tubeのチャンネルなどでの話し方を見ていると、自分をカリスマ的に見ている若手の質問には超・超、投げつけるような話し方をするということが改めて分かった。
まだベンチャー企業の社長だった頃、この人に大学生のインターンがついて、2人の1日を密着取材するという内容をニュース番組でやっているのを見た。その時も、インターンがなにか質問(忘れてしまったが、起業するにはどうすればいいかとか、それもまあ聞くにしてはざっくりすぎるけど)したときの答えは「はぁ~~(大きくため息)。あのさぁ、それを聞いてどうすんの?」で、ビシッと切り捨てていて、「言い方!」と思った記憶がある。今も同じだ。だけど、最後には「何かあったら携帯に電話して」といって番号を教えていたから、全く切り捨てているわけではないのだ。

この人がニュースサイトで持っている連載とかを読んでいても、言ってることはしごくまっとうだし、いろいろな考え方のヒントみたいなものも惜しげなく提示している。若い人だったら「よし! 自分も頑張るぞ!」と鼓舞されるだろうとも思う。

結局、私は「バカはバカと言ってもいい」みたいなものの言い方にアレルギーを持っているだけで、本質はどちらかというと共感できるものだったということが分かった。全部に共感はしないけど、私はイメージやものの言い方だけを見ていたんだなぁと分かると、今までのようにネットの画面にこの人が表示されるとすぐ閉じる、とうこともなくなった。
ということを知ったら、結構、気持ちが楽になったのだった。

ちなみにYahoo!のトップページに見たくないものを表示させない拡張機能はこちらからDLできますよ! 私が入れているキーワードは「工藤静香 高須克弥 橋下徹 ホリエモン」です。1つは外してもいいのかもしれない。

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