チヒロのクラウドファンディングチャレンジvol.2 ~whyを繰り返す~
高校1年生のチヒロが、地域の情報発信サイトを作るためのクラウドファンディングを実施するまで、毎週スナックでの個別指導を行う本企画。少し時間が経ちましたが、9/6(金)の夕方から第二回を行いましたのでレポートします。
第一回はこちら。
クラウドファンディングをすると決めたものの、ほとんどクラウドファンディングのページを見たことがないというチヒロに前回、出した宿題は「高校生が主体で行っているクラウドファンディングのページを10個以上見て、3つ良いと思うページを選び、理由と合わせて発表する」こと。
そして、チヒロが選んだプロジェクトはこの3つ!
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・中山間地の農業を守りたい! ~高校生が耕作者不在の水田に挑む~
・南の島の高校生から発信!! ~未来の私達のために~
・福島の高校生自身が企画!福島・中国友好交流企画「あいでみ」
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そして、それぞれどういうプロジェクトで、良いと思うポイントも合わせて説明をしてくれるようお願いをしましたが、これがなかなか難しい・・・
ちなみに、今回、この宿題を出した目的は3つです。
1つ目は、「まずはクラウドファンディングがどういうものなのかを、実際のページを見て知る」
2つ目は、「日本各地で同年代の高校生がクラウドファンディングに挑戦していることを知り、『高校生が挑戦する』ことの不安を取り除く」
3つ目は、「他者のプロジェクトの良いところから学ぶ」
1つ目と2つ目はまぁまぁできたんじゃないでしょうか。
でも、3つ目に関して、他者のプロジェクトのどこが良いところなのか、それを言語化するのはそんなにかんたんではないようです。
そんなチヒロに今回ヒントとして与えたのは、5W1Hという基本的なフレームワーク。すなわち
・what なにを
・when いつ
・where どこで
・who だれが
・why どうして
・how どうやって
このフレームに合わせた説明をお願いすると、さきほどと比べてスルスルと要素が出てきました(^^)
そして、この5W1Hの中でも特に「why」に着目して掘り下げると、共感の元となるストーリーが出て来やすいこと、クラウドファンディングではそれが非常に重要であることも伝え、チヒロ自身のプロジェクトに当てはめてwhyを一緒に深掘ってみました。
「どうしてこのプロジェクトをやりたいと思った?」
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「卒業したら町を出ていくみんなが大人になっても集まれるといいなと思った。
私の知らなかったこともあるし。
町の人は町が大好きだけど、なんで大好きか言えない。
自信を持って『ここが好き』とみんなが言えるようになると良い。」
↓
「どうしてみんなが言えるようになると良い?」
↓
「人口が減っていくので増やしたいと思ったから。
『ここが良い』と勧めるときに、2-3個しか言えない。
もっと良いところは他にもあるので、自分が作るサイトを見て言えるようになったら良い。」
↓
「どうして良いところが言えると人口が増えるの?」
↓
「みんなが良いところを言えれば、行きたいっていう人が増えるんじゃないか。
町には伝統芸能とか素敵なものがあって、
きっとおじいちゃん・おばあちゃんの代で消えてしまう。」
↓
「どうしておじいちゃんおばあちゃんの代で消えたらチヒロちゃんは嫌なの?」
↓
「おばあちゃんが昔話とか話してくれる。それが好き。
うちの庭にある石とか、そこらに生えている木に対しての昔話が多い。
知らない人からしたらただの石や木だけど、それが分かる人が増えた方が楽しい。
昨日まではただそこにあった石が、昔話を聞いてみた時で見たら『あ、そういえば』と楽しくなった。」
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自分の難解な質問への答えを一生懸命に考えて言語化するのはとてもたいへんな作業だったと思いますが、「どうして」を繰り返すことで、チヒロ自身の中にある町への想いが、少しずつクリアになってくるような気がしました。
といったところで、この日は時間終了。
次回までの宿題は、「(1)プロジェクト実行者(チヒロ)」「(2)町の人たち」「(3)支援者」のみんながクラウドファンディングを通してハッピーになれるように、「それぞれにとってのハッピーな状態とはなんなのか」を考えてくること。
可能であれば、町の人については、具体的な人物の顔を思い浮かべて書いてくること。全部は無理でも、少なくともチヒロ自身のハッピーについては書いてくるということでお願いしました。
本日(9/11)の夕方から3回目のレッスンを開始しますが、チヒロにアドバイスしたい方、何かしら協力したい方、もしいらっしゃれば18時半くらいにSHOKU SHOKU FUKUSHIMAにお越しください。
※このレッスンは、目標を持って学ぶプロセスに価値を置いており、結果的に「やっぱりクラウドファンディングはやらない」となってもOKという前提でやっております。その点だけご了承ください。
サポートいただけたら、最もお世話になっている奥さんに美味しいものを食べてもらおうと思います😃