「今までの常識からしたら考えられないことをやっている人を見たら、全部メモってこい」という新人研修
podcast「本音茶会 じっくりブランディング学」で、博報堂ケトルの嶋浩一郎さんが語っていた新人研修の話が面白かったです。
めちゃめちゃおもしろくてためになる話でした。
実例として「おひとり様」という概念がどのように生まれたかも紹介されていました。マーケティングライターの牛窪恵さんが、「最近、お客さんが1人でお店に来るんだよね、おかしくない?」という話を、知り合いのフレンチシェフから聞いたことがきっかけだったそうです。
当人もちゃんと理解していないファーストペンギンの欲望を、抽象化・言語化することで、「おひとり様カラオケ」「おひとり様焼き肉」など、様々なものに応用ができると。
試しに実践してみる
個人的に「今までの常識からしたら考えられないことをやっている人」は、大好物で、積極的に観察し、できるだけ変な人と関わろうとしてきました。
ただ、ニュー当たり前の芽を見つけるという視点や、背景にある欲望を言語化するという視点は、しっかり持てていなかったので、もう少し意識しても良いかもしれません。
自分のここ最近で見聞きした、「今までの常識からしたら考えられないことをやっている人」でいうと、ザ・ノンフィクションで見たウクレレ高円寺さんなんかは、かなり強烈でしたので、試しにウクレレ高円寺さんで考えさせてもらいます。
番組を見て、ウクレレ高円寺さんのことを、「非常にユニークでおもしろい人」という風に捉えていましたが、その生き方を、「新しい当たり前の萌芽」と捉え直してみます。
ウクレレ高円寺さんは、帯金ゆかりさんという大好きな女優さんだけを題材に何十曲(何百曲?)も曲を作ってライブハウスで歌っています。やっていることはかなり特殊に見えますが、仮に背景にある欲求が「推しを応援しながら、自身の創作活動・表現活動も充実させたい」「自分だけのやり方で推しを応援したい」だとしたらどうでしょうか。
「私も、推しのためのオリジナルの曲をつくって歌いたい」と思う人が、今後、次々に現れてきて「推しのためにオリジナル曲をつくって歌う」という活動が、新しい当たり前になるかもしれません。
そして、その当たり前を後押しするためにどんな企画が考えられるか。昨今は、AI作曲という手法も浸透してきているので、「推しへの熱い思いや思い出を400文字で打ち込んだら、歌詞と曲をつけて、オリジナルの応援歌を作ってくれるWEBサービス」なんてどうでしょうか。ついでに、画像をアップしたら、PVなんかも一緒に作ってくれると良いですね。
・・・ということで、適当に書き進めてみましたが、視点を変えたことで、実際に新しい企画案ができました。まだまだ粗いですが。
新しい当たり前を考えるのは楽しいですね。みんな、まちにでて「今までの常識からしたら考えられないことをやっている人」を見つけましょう。
嶋浩一郎さんのこちらの本も、おもしろそうです。
※このnoteは、「たいせつなものをたいせつにして生きていく」をスローガンに、福島県郡山市で株式会社エフライフを経営している小笠原隼人が、日々の気付きやできごとについて、毎日更新しています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※ポッドキャストも毎日更新しています。noteと合わせてどうぞ。
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