トマトは金属のように、金属はトマトのように

茂木大輔『オーケストラは素敵だ』(音楽之友社、〈ON BOOKS〉、1993)の「ヘッケルフォーン/ミュンヘンでの興奮」(23~25ページ)から
「オーボエの1オクターブ下、普通ならファゴットが担当する音域の、巨大な赤いオーボエである。」
柿を、回転しながら見ている。テレビがペンギンになっている四角い気分
「奏者は楽器にすがりつくようにして演奏する。」
ケーキの図鑑を、チーズの図鑑だと思って山が、見ている。布
「ほとんど使われなかった実験的な楽器である。」
虫は、絵の具のような、透明なものだカマボコと歌っているサンショウウオ
「音は、イングリッシュホルンとファゴットの中間の(当たり前だが)、」
スイカと砂は、いつでもヒトデがいるバケツだ。テニス(スポーツ)
「印象的な低音と、」
ワニ思い出すハゼ(魚)魚よ、と呼びかける墨
「指揮台のうえにはオーケストラからのプレゼントのバラがかならず置かれ、」
これからは体操
「まさにびっしりと、譜面台、譜面灯、そのコード、楽器、楽器のスタンドなどがひしめき、」
肺魚もサカサナマズもシーラカンス(肺魚も……サカサナマズも……シーラカンス)あらいぐま
「奏者がくる前からスタンドにたてかけられて、ひときわ目立つ赤い色をした、ヘッケルフォーンであった。」
はじめてのムクドリは、はじめてのペリカンと恐竜だ。トマトは金属のように、金属はトマトのように
「当時、日本にはまだヘッケルフォーンは一本くらいしかなく、」
キツツキにも、いろいろな、それからハトにも、ハトにも、いろいろな。青
「おれは実物を見るのは初めてであったから、」
イグアナではないのだフクロウも、透明なムササビのように思っていた。くちばし
「ひときわ大きく目立っていたヘッケルフォーンは、」
すずめ
「ふたりおいてとなりに、あの、おおきな赤いヘッケルフォーンがいるのを見て、」
アコーディオンもいくつかの種類がカナリアだ。豆腐を楽しいと思って見る

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