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岡井隆『新輯 けさのことばⅥ』(砂子屋書房、2016)は、いろいろな言葉についての、新聞に連載されたコラムを集めた本。234ページ、丸山薫『北国』から、〈2人の人が「桜の木に登って」春の夜に、長時間語り合っていること〉を書いている詩の一部分を、岡井隆が引用している。ここには詩の題名が書かれていないので、角川書店の『丸山薫全集1』(1976)の詩集『北國』(むかしの漢字が読める全集である)を探すと、この詩の題名は「春の夜」(全集417~419ページ)であることが、わかる。櫻。なぜ2人が木に登ったか、何を話したか、わからない。「校舎の時計が午前一時を打つ音をききながら」

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