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D教授とブレイク(すべてのものが失われたのではない)

中央公論社「日本の詩歌」第24巻『丸山薫 田中冬二 立原道造 田中克己 蔵原伸二郎』(1968)。紙の箱に紫があり、中の本の表紙も紫。阪本越郎が1つ1つの詩に書いた「鑑賞」の文章も、紫の文字。たくさんの英文学の(大学にあった)本が灰となって失われる――焼けなかったと思ったのだが、「D教授」が1冊に触れようとしたら、すべての本が灰となって崩れてしまう――丸山薫の詩「灰燼」(76~77ページ)。阪本越郎が、この詩のページの下のところの「鑑賞」で、「D教授」は「土居光知」であると言っている。そして(たくさんのものが失われたけれど、すべてのものが失われたのではないから、今読めるものもあって)ここにウィリアム・ブレイク、土居光知訳『ブレイク詩集』(平凡社ライブラリー、1995)

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