現代詩文庫『吉行理恵詩集』(思潮社、1975)の魚。数字はページ
「さざ波を とびこえて
駈けてゆくのは魚ですか?」18
動物がウニになった虫。それからスプーンで、透明なジャムだろう金属の、絵の具のようなものをヒトデが見るテレビ
「小枝と雲が映ってみえていて
その奥の青空に泳いでいる魚だけが
誰も起きていない庭で 拾って食べた
あの柿の実の味に似ています」30
ペンギンが、オルガンであるだろう。緑色の透明な、ものを、それから、畳の上に並べたり、回転していた。そして畳が〈おきもの〉と言う
「黙って
魚は通りすぎます
泡は消えてゆきます
笑いながら
なくなってしまうのを 待ち侘びている小石のように」35
アコーディオンを、板の上でテレビのように演奏していると、砂があって棚があって、この箱の、中の、タツノオトシゴ。りゅうぐうのつかいタラ
「緑の環に縁どられた目の小魚は
浜辺に繫がれた船の底で乾いていました」48
小さい窓だと、ハトは思って、そして貝も、来るだろうチョウチョウウオ(映画にいくつかの怪獣怪獣)。壁が花
「青い眼の魚を掬って
畑へ 風は沈んで行きます」66
あのシーラカンスに似ている池に、スポーツのようにチョウザメは、カマボコが氷っていても、いるんだよ金魚なんだ 歌
「池の水は澄んでいて
影の木陰へ 魚は鱗を冷ましに行く」66
泳いでいる踊りの魚を見て、キツネ、キツネ、と、映画のようにウニは言いたくなるのだろう。いくつかの犬のアニメ
「まるい池は 澄んだ水
池の心がきれいだから
もしも 濁ってしまったら
魚を繫げて 首かざり」67
サメは、たくさんいるピラニア……図鑑を見ていると、ドジョウにもたくさん種類がいるムクドリ。いいムクドリ
「Aデパートの雑貨売場と隣合わせて、熱帯魚と小鳥の売場があります。」84
透明な(エビのようだ)ネッシーのようなイカを見れば、魚を見ることだ、クラリネットを、ほんとうに見るピアノ。鵜
「橙、黄、緑、青などの小鳥が囀っていて、多種多様の熱帯魚が泳いでいました。糸きりとんぼに似ている熱帯魚を見つめていましたら、」84
電気を出す、ウナギも、カブトムシも、そして――肺魚も、イソギンチャクのようにナマコと暮らしている星

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