「オレは鳥だ」イソヒヨドリも

倉本四郎『怪物の王国』(筑摩書房〈ちくまプリマーブックス〉、1988)の「マックス・エルンスト――(1)」「「オレは鳥だ」――マックス・エルンスト(2)」「鳥の目で世界を見れば――マックス・エルンスト(3)」「荒野〔こうや〕のナポレオン――マックス・エルンスト(4)」(エルンストは4まで)から、〔 〕ルビ、数字はページ
「じっさい、森はおそろしい。妖怪〔ようかい〕がうじゃうじゃしている。」196
魚がいる、ワニがいるということを、ヒトデは言うウニ。今のクラゲとは違うぞ
「しかし、ケモノもひともみえなくても、この森はおそろしい。」197・198
ホロホロチョウがいたら、テーブルは九官鳥ではない(だろうと思うサメ)
「あるいは、まだ竜〔りゆう〕も生まれていない、はじまりの森。」198
化石の青い魚が、楽器アコーディオン
「エルンストは、こんな森を、いったい、どこで見たのだろう?」198
タナゴ(コイ科)
「小さいときに、森のおそろしさを体験したのではないだろうか?」198
ホヤを、ガラスが見ている酢。いきものを持ちました
「人喰〔く〕い植物のはびこる、どろどろにとけた森になった。」199
シーラカンスに踊りながら、なりたい。飴――キノコ――ハム。
「そのとけだした森から、怪物〔かいぶつ〕たちが正体をあらわす。」199
サンショウウオは、キツツキが考えた
「エルンストは、じぶんがヒトではなくトリである、と宣言していた画家である。」200
ヒシクイ(カモ科)は、もっぱらヒシだけを食っているのでもないらしい
「なるほど、彼〔かれ〕が鳥であることを証明するようだ。」200
ホシガラス、針葉樹林に
「仮装〔かそう〕した彼は、仮装していることがおかしなくらい、鳥みたいなのだ。」200
この部屋と、いくつかのアメーバ。椅子
「鳥の王というより鳥の道化〔どうけ〕だ。しかし、だまされてはいけない。」203
あのケーキは、と思っている雪と、サッカリン(とイグアナ)ざらざら
「鉄の玉など、パンくずか木の実でもついばむみたいに、食べてしまうにちがいない。」204
畳(金魚を見ている)
「カタログに、じぶんが見た砂漠〔さばく〕や空のイメージをかきくわえた。」205
クラリネットが並んでいて迷う。どれがタラ(タラ科の魚)
「浮きあがってきた板目は、さまざまなモノの形に見える。」207
ドジョウの、いくつかの種類が、次にナマズがガラスにいるエビ、貝、ドロドロのコケか藻
「そして、そこでも、また、鳥が飛ぶ。」207
どんぐり(カササギ、カケスを見る窓)
「彼〔かれ〕は、ゆか板をながめていた。」208
クリーム
「大草原。かかし。カッコウ。」209
ミヤコドリの種類を見る。アンモナイト
「木の葉や糸クズは、そのカタチをかえずに、まったくべつのものになったのである!」209
スリッパを恐竜が見たら、これはヨットではないと思う犬。あらいぐま
「いろんな形をした生きものが、つぎつぎに生まれるのをみたことがある。」210
セッカ(雪加)、ウグイス科
「ベッドのむかい側にあったマホガニーの板から、生きものを連想してすごしたという。」210
シマアジは、それは魚であったり鳥であったり、そしてテレビと金魚
「たぶん、森こそが、エルンストの真のすみかなのだ。」211
ミサゴが。ここにいる鹿がホンモノだと思わなかった、こんにちは

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