なぜこんなに幸せなのだろう!

風信子(著)中野泰敬・戸塚学(写真)『俳句と詩歌であるく 鳥のくに』(文一総合出版、2008)――「飛鳥の翔けり」「鳥雲に入る」「翡翠」「時鳥」などの鳥についての言葉と、その言葉についての文章と、鳥がいる俳句、短歌、詩を集めている本――の巻末にある「引用文出典・参考文献」(190~191ページ)は、俳句、短歌、詩、どういう本があるのか、たくさんのことが、わかる。私が知らなかったことの1つ、彌生書房の『山村暮鳥全詩集』が何年に出ていたのか、古本で見つけた本は奥付のページが失われていたので、わからなかったのだけれど、この「引用文出典・参考文献」の190ページに、「1964」年であることが、書かれていた。わかることができた。暮鳥の詩「独唱」は『俳句と詩歌であるく 鳥のくに』では13ページ(「わたり鳥」という言葉が使われた詩の例)、『山村暮鳥全詩集』では39~40ページ。それから『俳句と詩歌であるく 鳥のくに』に、暮鳥の詩「太陽の詩」の最初の6行が「「太陽の詩」より」(「雀」という言葉が使われた詩の例。この詩で「雀」がいるのは、最初から3行目「どこかで雀が鳴いてゐる」)、141ページ。『山村暮鳥全詩集』では詩「太陽の詩」は413~414ページ。最初の6行の次に、1行の空白があって、次の部分が続く。『俳句と詩歌であるく 鳥のくに』の、詩からの引用ではない、「雀」についての文章に「雀がチュンチュン鳴く朝はなぜこんなに幸せなのだろう。」141ページ

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