楽譜と楽器

嶋岡晨『日本文学の百年 現代詩の魅力』(東京新聞出版局、2000)の「第1章 現代詩の歩み――100年」(11~110ページ)は、1999年、東京新聞・中日新聞に連載されていた。山村暮鳥「風景―純銀もざいく」については、34~37ページ(35ページ、暮鳥の写真)。「いちめんのなのはな」という1行が7回、繰り返され、「かすかなるむぎぶえ」が8行目に現れて、そして再び「いちめんのなのはな」が9行目にある、9行の「第1連」を引用している。そして、この詩は今「むしろますます新しい印象を加え、限りなく変奏の可能な楽譜とも見えてくる。」それから「かすかなるむぎぶえ」の「むぎぶえ」は「(麦笛)」であると嶋岡晨は書く

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