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龍神靈氣読本は毎週月曜更新します。
今週はすでに木曜ですが……お読みいただけたら幸いです。

臼井靈氣には「五戒」というものが存在します。
臼井靈氣実践者の在り方を示したもので、龍神靈氣では初伝で
これを伝え、入門時と神秘伝で詳細を説明しています。
五戒のすごいところは世界共通で日本語であること、つまり
世界中の臼井靈氣実践者がすべて(日本語の話せる話せないに
関係なく)日本語で五戒を唱え、靈氣を実践していくのです。

以前所属していた組織で欧州からの靈氣留学の一団の指導
アシスタントをしたことがあります。
その際海外で伝承されていた他流派の方が「日本語が話せない
人が大半なので、節をつけて教えている」と歌にして教えて
いらしたほどでした。
言霊を使う文化故、どうしてもそうなるのでしょうが、私見では
節をつけてしまうのも、実は違うと思っているのです。
このお話をすると長くなるので、また後日(笑)。

で、今日のテーマ「靈氣をする人の怒り方」。
臼井靈氣の五戒とは

今日だけは
怒るな(いかるな)
心配すな
感謝して
業はげめ
人に親切に

というマントラです。
お題目ともいえるかもしれません(でも宗教じゃない)。
ちなみに、この「怒るな」を「いかるな」と
教える流派と「おこるな」と教える流派があります。
この二つは似て非なるもので、「おこるな」の方が低周波です。
「いかるな」の方は、天変地異を起こすほどの勢いがある、
結構な高周波(実現力が高いエネルギー)なんです。
一方の低周波は建設的なことには、あまり使えない。
あなたが師範から教わった五戒がどちらか、靈氣実践者の
方は今一度ご確認くださいね。

なぜ、臼井甕男氏が五戒の最初に怒りを抑制したか。
それは実現力の高いエネルギーは破壊力も高いから、という
理由があります。
物事は破壊→再生を繰り返します、つまり破壊なくして
変革は行われない、ということ。
これを「怒って(おこって)はいけない」と伝えることは
誤りであり、そう解釈することも誤りなのです。
破壊が起これば、嫌でも再生する。
問題はその壊し方、壊さなくてもいいものを壊さないように、
それが臼井靈氣の教えなのです。

ここを間違って解釈すると、怒り方を忘れます。
わたし自身、間違った伝承をする指導者の下にいたことがあり
離婚する際に上手に怒りの感情を表わせなかったために、元夫が
調停で有利になった経験があります(笑)。
なんて理不尽なんだ……(笑)、そう、人間は「感情的な人の方が
無茶苦茶を言っていても周囲に聴いてもらえる」という理不尽な
性質を持っています。
これがよく言っている「人は声のでかい奴の話を聴く」ということ。
冷静に聴いてみるといいです、たいがい大したこと言ってない(笑)。
怒りに身を任せることは、身体に身を任せることと同じ。
つまり、動物的な判断(肉体はアニマルなのが人間です)が優位になり
冷静な判断がまったくできない、ということになるのです。

これ、相当怖いことですよね。

人間の感情は、喜怒哀楽の四つの方向性があり、最後まで
なくならないのが「怒」、つまり怒りと言われています。
ということは、怒るな、というのは土台無理な話。
臼井靈氣が提唱する「怒るな」は、怒ってはいけないということ
ではなく、容易く怒るな(破壊するな)、抑制せよ、という
教えなのです。

臼井靈氣の指導者になって、そろそろ15年が過ぎます。
いままで指導させていただいた方の累計人数も、そろそろ150人を
超えようとしています。
この人数が多いか少ないかについては、いろいろな捉え方があると
思いますが、その中で「これは生徒さんは絶対にやったらダメ」と
いう自分だけのルールが、わたしにはあるのです。
できるだけ怒らないように、自分の未熟さを知っているからこそ、その
観点で抑制しながら伝承させていただいているつもりでした。
が、やっぱり物事には限界を作っておくべきだと、思うことが最近あり。
それには今の感情を毅然とした態度で示すことだと思い、つい最近
それをいたしました。
やってみてわかるのは、怒りって本当にパワーを使うということ。
エネルギーの無駄遣いは、しなさんな、ということかもしれませんね。

龍神靈氣を学んでくださった方はもちろん、臼井靈氣使いを自称
しているすべての方は、どうかこのことをきちんと理解しておいて
いただきたいと思います。
龍神靈氣の生徒さんにはお稽古に来ていただいた際に、より詳しく
お伝えしますね。
お稽古の足が遠のいている方は、ぜひこちらの読本を読んで自主練
に励んでいただければ幸いです。

臼井靈氣は、現実を健やかに作っていくために100年前から日本に
伝わる技法です。
どうぞ用法容量をよく理解し、守り、正しく楽しくお使いに
なりますように。
くれぐれも誤用にはご注意くださいませ。
よろしくお願いいたします。

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