ブロックチェーンにまつわる自由研究①
こんにちはおがじゅんです。
( https://twitter.com/junki0000 )
こちらに応募して、「ブロックチェーン」関連の記事を10本書くことに!!
実際は諸事情により7本になってしましましたが
自由研究です。意味のあるものに仕上げられると嬉しいですね。
その第1本目です。
「ブロックチェーンレボリューション」やその他サイト、論文などを参考にしました。全体を通して、ブロックチェーンの革新性、ビジネス的応用の具体例を解き明かせていけたらと思います。
3分でわかるブロックチェーン
インターネット並みの技術と称されるブロックチェーン。
ブロックチェーンがどんな技術か?というのは少しググればたくさん出てきます。ので、それらを読めば大体はわかると思います。
簡単に言えば、
ブロックチェーンは、送金などのやりとりの情報が詰め込まれているブロックが、鎖のように繋がったものです。つまり、取引履歴がすべて記録されていった台帳のようなものです。そのチェーンが、みんなのパソコン(ノード)上で管理されているのです。みんなが管理しているので、不正や改竄が難しく、不正に対してコスパが悪くなります。そのため不正がおきにくく、ブロックの情報に信用がうまれます。それによって、信頼の保証に特定の中央集権が必要なくなるし、厳格な手続きもなくなるし、いろんなメリットがあるぞという話です。
もともとの発想
そもそもブロックチェーンとは「サトシナカモト」が2009年にネット上で発表した「ビットコイン」の論文が発想の元になっています。(日本語版)(何者かがまだわかっていないのは面白いですね。)
その論文の中で使われている技術が「ブロックチェーン」とよばれます。
サトシナカモトがもともと解決したかった課題は「電子マネーにおける二重使用問題」です。
現状の決済システムは二重使用を防ぐために、「信頼できる」第三者機関に頼っています。
それゆえの【課題】があります。
①取引仲裁コストが高く、個人間の「少額取引」できない
②商売側も信頼を保つために、顧客の信用も必要であるが故に、顧客から多くの情報を得なければいけない。(これも奪われうる)
③それでも一定の詐欺は免れない
その【解決策】として提案されたのがブロックチェーン技術です。第三者機関への信頼ではなく、「第三者機関を通さず」に支払いなどを可能にするシステムによる「信頼」を提案したのです。
その具体的手法は、「みんなで管理しよう」という発想ですね。「みんなで管理」して「みんなで監視」して、不正を難しくすることで、「信頼」を確保しようという発想です。所謂「分散台帳技術」です。どの取引履歴もあらゆるパソコンに分散して入っているので、1つの会社をハッキングするのとは異なり、改ざんや不正の難易度は高まります。故に、信頼できる履歴なのです。
「ビットコイン」の場合、みんなが管理することに「インセンティブ」をつけることで、管理者を増やそうとインセンティブを設計しました。これがPOW(プルーフ・オブ・ワーク)です。人が利己的に動けば動くほど、参加者は増加し、より分散され、強固なネットワークになるという優れたインセンティブ設計になってます。
その「分散台帳技術」によって、信頼が確保され、やりとりに第三者機関も存在が不要になるために、売り手も買い手も、「安く、早く、安全に」取引ができるというわけです。
ビジネス的意味
ビジネス的なキモは「中央集権的」に管理せざるおえなかったあらゆるシステムを「非中央集権的(分散した)」システムで代替できるようになるところにあると思います。
それによって、
「お金」に関しては、早く、安く、安全にどこでも送金できるシステムを可能にしたという話なのですが、インパクトはそれだけにとどまりません。「お金」のやりとり情報をもっと抽象化して考えると、「情報」になります。ブロックチェーンは「情報」に関して、信用や秘匿性、堅牢性を増加させたともいえるのです。
インターネットが普及した昨今では、誰もが情報にアクセスできるが故に起こる問題が多々あります。
「ブロックチェーン」はインターネットでは解決できなかった問題を解決しうる画期的発想だったのです。
この画期性が、現状の「信頼」を提供することで対価を得る「第三者機関」のビジネスモデル(主に金融関係)を破壊したり、情報にまつわるあらゆる不利益を防ぐ(権利や、個人情報漏洩問題)ことに繋がるということで、革命だと言われています。
どんなことが期待されているのか?
さて、ブロックチェーンによって、お金の情報の信用や秘匿性、堅牢性がますとどうなるのか?
・システムの非中央集権化(例えば、金融システムがリプレイスされる)
現状:「中国への送金より、重たいハンマー台を送りつける方が早く着く。」アップルなどの多国籍企業などが、国をまたいで送金する際、めんどくさい事務作業と高い手数料が発生し、数週間かかる。出稼ぎ労働者には特に厳しい現実。
改善:手数料はやすくなり、早くなる。
・個人情報の漏洩がなくなり、詐欺が減る
現状:IBMの調査によると情報漏洩による損失は年間で15億ドル。メディカル詐欺などが横行し、個人情報の被害額は一人当たり1万3500ドル。
大手企業は世の中以外と顧客情報が盗まれていて、顧客データは不良債権化されている。(JPモルガン 7600万件、保険会社アンセム 8000万件、イーベイ(ebay)1,5億件)セキュリティ関係は年々高度になり、一般企業では到底難しくなる。(いたちごっこ)
改善:ブロックチェーンは誰でもみられる形で公開されているが、公開データは個人データに結びつかない(IPアドレスみたいなもの)。送金には移動の履歴しか必要なく、誰が誰にとは結びつかない。個人情報を中央集権的に一箇所に集めたりはしない。
・個人のプラバシーを守る(インターネットとくらべて)
上に同じ
・権利(所有権、著作権など)が明確化される
現状:インターネット状での使用は溢れ、証明が難しい。
改善:所有権などをブロックチェーンに記帳しておけば、タイムスタンプ(時刻)と一緒に、改竄されることなく恒久的に残り続ける。そのため、検索と証明が容易。
・格差を解消する
現状:中央集権による無作為な貪り、不正はなくなる。
改善:決済システムが少額で可能。所有権なども明確のため融資を受けやすい。国内外超えて、存在証明も容易なため福祉サービスを享受しやすい。むしろ持たざる者のためのもの。(Newspicks有料記事)
などがある。
その他、いろいろあるが、実際に立ち上がったスタートアップなどを紹介しながら随時まとめるることにする。
参考文献
最も分かりやすいのはこれだった
この記事の意味もないくらい。
質問や要望、訂正があればお願いします〜〜!
おがじゅんでした。
( https://twitter.com/junki0000 )
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技術とビジネスをつなげて世界をSFにしたい大学院生。AI関連、webアプリケーション(node.react.ROR)。現在、シリコンバレーでインターンしたいマン。