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人やコミュニケーションを大切に、最近感じたことを曲にすることで、今の人たちの心に届ける。JAZZ ピアニスト 大野 恵子さん。


「人と人とのつながり」や「多様性」をモットーに、音楽とコミュニケーションを通して、世代問わず多くの人たちの心に届けたい。現在、福岡市を中心に数々のコンサート出演や作曲でご活躍の、JAZZピアニスト 大野 恵子さんにお話を伺ってきました。

大野さんプロフィール
出身地:福岡県福岡市
活動地域:福岡市を中心に福岡県近郊地域
経歴:幼少の頃よりクラシックを学び、その後ジャズを学ぶ。福岡女学院短期大学卒業後、福岡の様々なプロ・ミュージシャンに師事。現在は福岡市を拠点に精力的に演奏・作曲活動中。2017年秋にアルバム"KEI JAZZ HEALING"をレコーディング。心理学・音楽療法の影響を受けながら、環境問題・何気ない日常・人との繋がりをテーマに作曲し、人の心に響く音楽を追及。また、現在市内のホテルにてジャズ演奏を担当。
座右の銘:継続は力なり

記者:JAZZと言えば、「難しい」「お酒を飲む場で聴く音楽」というイメージがあり敷居の高さがある中で、色んな人に幅広く聴いて頂き、この場にいた人たちが感じたことを一緒に話し合い、「本音で語り合える、つくらなくていい時間」をお届けしよう、というのを感じられますね。

Q:そんな大野さんはどんな夢やVisionをお持ちでしょうか?

大野さん(以下、大野):最近感じたことを曲にし、今の人たちの心に響けばいいなと思います。私はJAZZの音がすごく好きで、世代を問わず色んな人たちに幅広く聴いてもらうのが夢です。そこで、福岡の景色や環境問題、人とのつながりをテーマに曲を作っています。アルバム"KEI JAZZ HEALING"の2曲目は森林をテーマに、「身近な自然にどう向き合うか」を伝えたり、5曲目はお子様にも聴いて欲しく、「1人1人の心を大切にしよう」という思いが込められています。7曲目は一緒にいる相手と星を見て、その相手の瞳の中の星に感動するイメージで、「人を大切にしようよ」というメッセージを曲にしました。他には医療を受ける前の癒しとして音楽療法も取り入れていく目標も立ててます。生活の一部に役に立てたらいいなと思っています。また、最近では「自然」をテーマに、Earth Colorsというジャズ・デュオも結成しました。1曲1曲歌詞の意味があるので、Liveで内容を伝えて広めたいですね。

記者:JAZZを手段に人や自然を大切にしたい、その想いが曲からもジャズ・デュオからも強く感じられました。

※2017年秋にレコーディングした大野さんのアルバム、"KEI JAZZ HEALING"のジャケット写真

Q:曲を今の人たちの心に届ける、その夢や理想の実現のためにどんな目標・計画を立てていますか?

大野:イベントやLiveでたくさんの人に聴いて頂き、感じたことを一緒に話し合う、そんなコミュニケーションしながらのイベントになる場を創りたいですね。音を聴いて色んな情景が出てくると思うので、一緒に感じて頂き、思い起こしてもらえる場所を創ることで良い影響を与えていける、そんないい時間にしたいです。

記者:大野さんにとってのいい時間とは何でしょうか?

大野:「本音で語り合える、虚勢を張らなくてもいい時間」ですね。自由に肩の力を抜けて聴いて頂ける時間にしたいです。この背景は、一部の人に届けるものではなく、音楽もLiveも多様化していきたいからです。

Q:大野さんの目標・夢・理想に対して、現在どんな基本活動されていたり、また何を大切にしているのでしょうか?

大野:Liveの選曲やメンバー構成をどういう感じにするかのコミュニケーションを大事にしています。これも伝えたいものをより伝わりやすくする為の意識統一ですね。これで一体感を伝えられるようになります。また、今からはLiveでの自分たちのオリジナルが多くなります。曲を通して感じたことを持ち帰って頂き、お役に立てたらいいなと思っています。日本のいいところをテーマに、日本人の感覚にも合う曲も創りたいですね。またAI時代の到来も気になります。見えないけど移り変わりは始まっていて、人々のコミュニケーションが少ないと、人と人が潤うのかという疑問があります。みんな同じでなくても良いけど、Face to Faceという当たり前が現在なくなっているのを感じます。私は音楽教育もしていますが、自分の意見を言えない子がいて、そのような子に対しては、喜怒哀楽を表現できるように、私からコミュニケーションを取るようにしています。

記者:コミュニケーションの大事さを感じられた背景は何かありますか?

大野:いいコミュニケーションが取れるともっと世の中が潤うと思うからですね。一方で今の時代は「何でもできないといけない。」となりやすく、ホッとする場所が無いのを感じます。でも本当は出来なくても誰かが助けてあげられたらいいですよね。子どもたちの学校においても求める水準が高く、心の疲労を感じます。だからこそ、心の問題の解決を音楽を通して提案したいです。

記者:AI時代の到来と現在の日本に問題意識を感じながら、何が大切なのかをキャッチし、これを現に実践しているからこそのメッセージだと感じ取れますね。

Q:曲を通して今の人たちに心を届ける、その夢やVisionを持ったきっかけは何でしょうか?

大野:日々の生活の中で自然にこの夢を持ったのですが、大きな出来事としては3年前の熊本地震でした。この時に「自分ではどうにもならないことがある」のを感じました。その中で時代の変化・周りの変化が曲をつくるきっかけになりました。また去年ヨーロッパに行き、「芸術意識が国によって違う」こと、「時代を反映している」ことを発見し、Artそのものが当時の人たちが感じたことをそのまま表現していることに気がつきました。なので今はArtとして自分の音楽をやりたいですね。これは時代の流れと日々の生活で感じたことと、自分がやっていた音楽がちょうど今重なっています。

Q:では、大野さんのこれらの発見や出会いの背景には何があったのでしょうか?

大野:これは両親の影響がありますね。父は音楽が好きで、私も聴いていたけど、基本は自由にさせてもらいました。父も母も多彩な趣味を持ち、好奇心旺盛で、そんな親の影響を受けていると感じることはありましたね。

記者:日々の感じるセンスが豊かですが、意識していることや心がけていることはあるでしょうか?

大野:創り出すには自ら感じないといけないのと、「いつも同じが好きではない」からですね。また、命には限りがあるし、気分よく周りもなってほしいのがあり、地球や世の中が少しでも良くなればという思いで、これからも曲を創っていきたいです。

記者:大野さんの音楽活動のお話を通して、一貫して人との繋がりや周りや社会に関心を向け、コミュニケーションを大事にしながら、感じたことを曲にしていく、そこから良い影響を与えていこうという姿勢を感じられました。まさに新しい時代を創造していける人にお会いできて大変光栄に思いました。本日は貴重なお時間、ありがとうございました。

大野さん基本情報
大野 恵子 Facebook|大野 恵子 個人HP

大野さんLive出演情報

4/26(金)20時開演  Earth Colors ヒーリング ジャズ ナイト at らいぶ ばあ まいける 

4/27(土)20時開演 "Jazz Healing" by Earth Colors at Jazz Inn NEW COMBO 

4/28(日)20:30~21:00 佐賀城下ジャズフェスティバルに、Earth Colors が出演。(Hack Berry会場)

編集後記

インタビューした、緒方(右後)、風見(右前)、高村(左前)です。

感じたことをArtとしての音楽を創り、これを一部の人ではなく多くの人たちに共有したい、そんな想いがいっぱいに溢れていました。

同時に社会や人にも目を向け、コミュニケーションも大事に出来る場を創ることで人と人が潤い、さらに地球にも愛を注げられる人たちも増やしたい、そんな「優しさ」を持っている大野さんが、JAZZを通してどんなメッセージを多くの人たちに共有し伝わっていくことで、希望とワクワクが溢れる日本の未来を描いていけるのを感じられます。


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