10/22 版築ワークショップ1日目
10/22(日)版築ワークショップ1日目。朝から最高のお天気で気持ちいい!なので焚き火台でお湯を沸かしてみなさんの到着を待ちます。
早めに到着したみくり食堂さんも仕事前に自分で珈琲を入れて一服。
パン工房「リシェット」さんは、キンモクセイの花を収穫して天然酵母を仕込むそうです。花はもう散りかけてるけど大丈夫かな?
コーディネーターの佐田くんと左官職人の藤田さんは現場の確認。版築を作る上で重要な型枠は佐田くんの仕事。壁ができあがると無くなってしまう儚さはありますが、その重要度はかなりのもの。縁の下の力持ちですね!
作業の前に今回使う材料の説明から。淡路島の土、福知山の砂、白セメント、セメント、の4種類の材料に水を加えて材料を作ります。
今回参加してくれたメンバーは、パン屋さん、お菓子屋さん、農家さん、ごはん屋さん、陶芸家、というバライティに富んだメンバー。そしてコーディネーターは猟師、主催は八百屋です(笑)
今回の壁には500kg以上の材料を使うのでミキサーは必須。今回の壁は幅150mm、長さ3200mmでこの量。日本の版築では有名な法隆寺の壁は幅1m、長さは何百メートルというから手作業で練っていた時代はどんな重労働だったのか想像するだけで恐ろしい…。
練った材料をネコに乗せて運び型枠に流し込んでいきます。幅が狭いのでちょっと入れにくい…。小さなスコップが活躍しました。
それを一人一人が棒をもってトントントントンと叩き締めていきます。
ひたすらトントン。誰でもできる単純作業で壁ができると思うとなかなか凄い。ただ1人とか2人でやるのは大変。なので版築はワークショップ向きの工法かもしれませんね。
今回の壁は150mmしかないので倒れてこないように鉄筋を入れています。3段に1度ぐらいの割合で横筋を入れて補強します。
番線でクルクルと止めていく作業。
横筋を入れたらまたひたすらトントン。1段105mmの高さを10段、約1mの土壁になる予定です。3段目と半分が終わったところで材料がなくなったので、次の材料が届くまでお昼ごはん。
藤田農園さんが収穫してくれた原木しいたけを炭焼きに。
ごはんは八百屋の賄い。なので野菜てんこ盛り。あとで判明したことですが左官職人の藤田さんは生野菜が食べられなかったようで…。最初に確認しとけばよかった。
わろうだの前庭には焚き火ダイヤ竈門がならんでいるので薪でお湯を沸かしてコーヒーやお茶を入れたり、野菜を焼いたり、茹でたり、蒸したりなどできます。シェアスペースとして使っていただくときには、こういうものも使ってもらえるようにしたいと思っています。
お昼ご飯を食べ終わったら、再び作業開始!といっても高さが高くなるだけで作業は全く同じ(笑)
ですがみんなでやってるせいか飽きたりはしませんでした。そのうち現場監督的な役割の人が出てきたりして面白かったです。そういう意味でもワークショップの向きなのかもしれないですね。
順調に作業が進んでいましたが、途中トラブルが発生!今回材料の中にある白セメントと言うものは、一般的にはあまり使われてないようで、お店に在庫してる間に固まってしまうことがあるとのこと。今回の材料の中にもありました↓
これがなかなか厄介で固まったセメントをほぐした後、ふるいにかけて選別していきます。今回は数袋で済みましたが、これが何10福楼ともなると果てしない作業…。材料を購入するときには確認したほうがよさそうです。
全身に被った粉をメンバーをブロアで吹き飛ばしているところ。盛り上がってました。
その後も作業は順調に進み、目標の8段目まで到達!
ここで明日23日のメンバーに作業を残すか、今日のメンバーで最後の段まで仕上げるかかなり悩みました。最終的には、今日のメンバーで最後まで仕上げることに。
と言うのも、ここまで8段経験を積んできて、みんな要領をつかみ作業もなめらかできれいになっていました。ここでもし明日に2段残してしまうと、そこだけ雰囲気が変わってしまうのではないかという判断でした。これが結果的には良かったと思います!
ついに最後の縦断目に到達!天面はコーディネーターの佐田君がいたを使ってきれいに平らにしてくれました。
その後、満を持して藤田親方が左官コテを手に登場ー。それだけで何か物凄くカッコいい!やっぱり職人さんはオーラがあります。
今日1番の真剣な眼差し。(藤田さん、通常はとてもお茶目な方なんです笑)
こうして版築ワークショップ1日目が終了しました。朝早くから夕方までみなさんお疲れ様でした!明日のお披露目が楽しみです。
#版築 #土壁 #古民家リノベーション #オガクロ #わろうだ
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