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しっぽとる

お気づきだろうか。

羊はしっぽがある生物であるが、しっぽが無いに等しいくらい短くなっていることに。これは、遺伝的に短くなっていった訳ではなく、生後たいした時を経ずにしっぽを切り落としているのである。牛や馬のしっぽと異なり、羊のしっぽはブンブン振り回せるほど動かせる構造をしていないため、しっぽがあると蛆がわきやすくなるらしい。疾病予防ということだ。どうやって取るかというとゴムリングを付けてポロリとしっぽが落ちるまで壊死するのを待つという方法でだ。

同様の方法で雄羊は睾丸をとる。これは遺伝子改良の観点と、肉質の向上が主な理由だと考えられる。つまり、優れていると思われる雄のみ去勢をせず優れていると思われる遺伝子を残す。去勢をすることで男性ホルモンの分泌が抑えられるらしく、肉の匂いや味、食感が向上するということだろう。

しっぽを切るなんてと思う一方で、しっぽをきることで防げる疾病がある。

本で読んだり、人から聞いたりして知ってはいても実際に羊に行う時は色々と感じることがあるが、そういった一連のことを実践して成長させて頂いていると思うよう時もある。

なので、私が得られた経験を何かしらの形で残してみようということで、今回、絵本という形で残そうとしている。

写真はしっぽとる時に使用するゴムリングと、その装着器具。

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