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北から羊がやってきた

私は今、宮崎で羊を飼っていてその羊は北海道からやってきました。生後10ヶ月くらいのある程度体が出来上がってきている羊7頭である。

羊の代表的な疾患に腰麻痺というのがあり、それを引き起こす微生物は北海道にはいないらしい。しかし、宮崎にはいる。そこが飼う前から特に気にしていたポイントである。蚊が媒介するので、屋外で飼う限り完全に蚊を遮断するのは難しく新型コロナウィルス騒動でも一時注目されたイベルメクチンで予防する方法が広く行われている。しかし、このイベルメクチンは注射で投与した方が効果が確かなのであるが、そこは獣医師の領域で腰に垂らすタイプを用いている。あとは、蚊取り線香など蚊除けグッズを使ってなんとか飼っている。

日本の九州地方で羊を飼うと様々な問題に直面する。その一つが羊を診れる獣医師の不在である。経済的に羊を診るメリットが少ないことや、そもそも羊の診断ノウハウがないことが原因だと思われるが、牛や他の家畜を診てもらうついでなどで診てもらえる話も聞くのでそこはやりようである模様。

ただ、九州に広く生息しているヤギも腰麻痺になるらしいのだが、混血が進んで耐性がついているのか羊ほどならないらしい。今回、北海道がきた羊はサフォークという顔や手足が黒く、毛は白い品種で日本を代表する品種である。羊の一大生産国であるオーストラリアでは混血が進み、品種で分けるというより一言にシープと呼ぶこともあるそうで、日本でもというか九州地方で羊を広めるなら混血を進め品種改良した方がいい気がしています。


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