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【毎日投稿】カードゲームのような運ゲーは”eスポーツ”になるのか【3分記事】

こんにちは。今回は”運”とeスポーツに関するお話です。私はFPSやMOBAなど様々なジャンルのゲームをプレイしてきましたが、中でも特にカードゲームが好きなので、このお話は少し耳が痛いのです。何故なら、カードゲームは比較的”運”の要素が強いとされており、eスポーツとして”競技”であるという条件を満たしていないという見方もされているからです。

とはいえ、どんなゲームにも運の要素はあり、フィジカルスポーツにも運の要素はあります。さらにこの議論は運の要素の程度問題(運の要素が高いか?低いか?)に突入していきます。数値で表せられない”運”という要素の前では、それらの議論は水掛け論になります、、、っと、ここまでがお決まりの展開ではありますが、今回はもう少し視点を変えてみましょう。

そもそも、私たちは運がどういうものなのか、正しく理解すらしていません。そこで今回はこれまでとは異なった違ったアプローチとしてそもそも”運”とはどういうものなのか?について考えていくことにします。そのヒントを得るべく、まずは一緒にティナ・シーリグ氏のTEDを観てみましょう。

◆ティナ・シーリグ
アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身の起業家、教育者。スタンフォード大学のマネジメント・エンジニアリング学部で教鞭をとりながら、著述業、講演会、起業家支援プログラムに携わる。

▼参考記事&動画▼
『運を良くするための少しのリスク』チャンスを掴み取る3つの方法【TED】


動画を観るのが面倒くさかった方もご安心を。ティナ氏によると下記がポイントであるようです。

運を掴む3つの方法
1:コンフォートゾーンから外に出て小さなリスクをとること
2:他の人との関係を見直すこと
3:アイデアとの関係を見直すこと

ポイントは全部で3つありますが、今回のゲームと関係がありそうなのは「1:コンフォートゾーンから外に出て小さなリスクをとること」な気がします。この提言をもう少し噛み砕くと下記だと思います。

リスクを取り、リターンがあった時、”運”をつかんだことになる

このことから、”運”を獲得する為にはいくつかのフェーズがあることが分かります。

第1フェーズ:リスクを取る
第2フェーズ:リターンがある
第3フェーズ:”運”を掴んだと自覚する

そして、これらのフェーズの中で私たちのコントロール下にある行動は第一フェーズの「リスクを取る」ということだけです。つまり、リスクを取らない者は、”運”を掴む土俵にすら上がれていないということが分かりました。

さらにティナ氏は、TEDの演説でこのように話しました。

子供の頃は誰しもが”リスクをとる”はしてきた。しかし、大人になるにつれて徐々にリスクを取らなくなる。例えば、乗れない自転車に乗ろうとチャレンジすることです。」

ティナ氏はチャレンジすることを、自分のコンフォートゾーンから出ることだと捉えてるようです。逆説的には、リスクを取らないことはチャレンジとは言わない、というのも面白い表現です。

ティナ氏の演説はとても興味深いですが、この演説をさらに聞き進めると、人生の”運”の総量を高めるための話になってしまうので、名残惜しいですが一旦、ティナ氏の演説とはお別れをしましょう。今回、私たちが知りたいのは、1つのゲーム(試合)における”運”の正体だけで十分なのです。ありがとう、ティナ。

ティナ氏の教えによると、リスキーな選択肢が存在するゲームやスポーツ、ビジネスには”運”が存在することになります。同時に、運を掴むための条件も分かりました。

運を掴むための条件とはチャレンジすること。ゲームの試合中に出現する多くの選択機会、そこでプレイヤーがリスクを取る選択をした瞬間に、そのプレイヤーは運を掴むためにチャレンジをしたことになります。当然、リターンが得られればプレイヤーは勝利に近づきますが、得られなければその損失を背負ったままゲームに敗北するでしょう。しかし、プレイヤーをそのリターンも損失も受け入れなければなりません。何故なら、そのリスクはプレイヤーによって「取るべき」だと判断されたものだからです。

実力者同士の戦いでは、コンフォートゾーンの中での戦いは鍔迫り合いのようなもの。決着をつけるべく、自分のコンフォートゾーンを飛び出す瞬間に発揮される力は「リスク(=運)を考慮した、達人同士にしか分からない”真の実力”なのかもしれません。

いつも私たちは、『彼』の”運”を目撃したとき、その直前に『彼』の勇気ある判断があったにも関わらず、その勇気と実力を踏みにじり、ただの「やつはラッキーボーイだ」と、知らず知らずのうちに『彼』のことを馬鹿にしてきたのかもしれません。

”運”とはリスクの先にあるもの。ティナ氏のおかげで、ほんの少しだけ、ゲームにおける”運”の正体が分かった気がします。ただ、これは運の全体像の一部に過ぎません。これからも引き続き運の正体については勉強を続けていきます。何かが気付いたことがあれば、またこのnoteでシェアしていきます。皆さんの意見も待っています。


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