2019/09/22 小説の登場人物の顔かたち

『君は永遠にそいつらより若い』を読んだ。津村記久子さんの作品をもう少し漁ってみようと思う。

小説の登場人物って、身長や容貌などある程度は文章によって描写されているけども、挿絵でもない限り具体的な顔かたちは想像で補うほかない。当たり前のことながら、ここ1ヶ月に限って小説をよく読んでいる人間としては改めて気付かされたことなのだ。

私は、マンガのキャラクターや芸能人、たまに知り合いの顔をあてがっている。『博士の愛した数式』の博士はカールじいさん(お菓子じゃない方)にして読んでいた。どうでしょう。読み進むうちに、何かイメージと違ってきたな、と思うことも多々あるが、仕方ないのでそのままにしておく。

といっても登場人物全員にそうできる訳ではなく、イメージが脳内でぴたしこ結合したときに限られる。2/3くらいの人物は顔にもやがかかったような、不明瞭なままのキャラクターで物の中を動いてもらっている。私はそれで問題なく読み進められるのだが、全員の目鼻口をはっきり描かないことにはページをめくれない、という人もやはりいるのだろうか。

実写化された書籍なら、演じている芸能人さんをそのまま抜擢できるので楽かもしれない。『きいろいゾウ』のツマさんは、映画では宮崎あおいさんが起用されていたなぁ。読後に知ったからどうしようもなかったけど。だいたいそんな感じ。

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