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お布団工房四代目のひとりごと〜わたしがMGをやるワケ~

「日本一の寝具メーカー」を本気で目指すお布団工房四代目の想いを徒然なるままに書き散らかすコーナーです。


わたしがMGをやるワケ

MG(マネジメントゲーム)とは?

①ゲームで経営体験
ゲームを通じて、材料仕入・製造・販売を体験する。設備投資、研究開発・教育・広告といった戦略チップを活用することで他社と差別化を図り競争する。
実際の経営においては大きな失敗をすると会社が倒産しかねないが、ゲームであればいくらでも失敗できる。つまり、いつもとは違う経営の仕方をゲームから学ぶことができる。販売価格、固定費の掛け方等、いろんな切り口からどんな会社にしたいのかを試せるので面白い。

②会計の学び
決められた時間または意思決定行数を終えるとゲーム終了。資金繰り表・マトリックス会計表を通じて、自社の経営状態(PL)および財務状況(BS)、キャッシュフロー(CF)を作成。
ゲームを通じた意思決定から実際にどのように数字が作られていくのかを学ぶことができる。学生時代に会計をやり込んだわたしもやる度にいろんな学びを得られる。それはやはりゲームを通じて経営を体験したことによるものだろう。

③ことがら表彰
売上と利益の積み上げである自己資本の最大化がMGの目的であり、画像のように表彰の対象となる。
個人的にはこれが経営の目的だと行き着く先は辛くなると感じている。右肩上がりの成長をしなければならないという正義を植え付けられる危険性を持っていると感じている。

MG研修の様子

資本主義のしくみと限界

資本主義のしくみ

この記事は【お金】そのものの正体を説明するものではないので、詳細な説明は省略するが、【お金】は借金をすることで生まれる。そして、借金には利息がかかる。ということは、利息込みで元金も返済するとなると、新たに借金をして【お金】を増やさないと返せない。つまりは、右肩上がりの経済成長をし続けないとならない。それって可能なのか?経済が成長することによって、文明は発達し、人々の暮らしは豊かになっていると幻想する。しかし、何かを犠牲にしてしまっている。それが文化の喪失と現代に蔓延る様々な社会課題だ。

そして、ここで強調しておきたいのが、行き過ぎた資本主義は、人の本来の目的である【幸せ】を見失わせる。

ポスト資本主義とつくりたい世界

資本主義のイデオロギーは、【奪い合いの経済(利潤最大化)】。これは、ともすれば、【今だけ・金だけ・自分だけ】になりかねない。新自由主義は、公助経済を極力小さくし、自助経済を大きくすることで経済をより活発化させることを重要視した。

一方、ポスト資本主義(共感資本社会)のイデオロギーは、【分かち合いの経済】。だから、共助経済が大きくなる。しかし、自助経済がなくなるとはしていない。ここが、次の資本主義に取って代わるものが生まれるまでのポスト的な位置付けなのだろう。

資本主義とポスト資本主義の構造の違い

今までの流れを踏まえて、わたしがつくりたい世界は下図のような世界だ。これをわたしはほこほこの輪っかが広がる世界と呼んでいる。
SINIC理論でいう【自然社会】にたどり着くまでの【自律社会】においては、日本国という国家を無視して営みを続けていくことはできないので、納税のために法定通貨はどうしても必要になる。そして、その法定通貨を得るには自助経済も頑張ると同時に、共感資本でつながる共助経済を育んでいきたい。

つくりたいポスト資本主義のイメージ

共同体に、経済活動を加えたのを社会と定義している。この共同体は【大切なものを大切にし合えるつながり】であり、共感資本でつながっている。この共同体に【分かち合い、循環・調和】の経済活動を加えていきたいのだが、そのために、
STEP1:市場経済、競争経済、マーケットから法定通貨を得る。自助経済。
STEP2:共感資本でつながる共同体・社会の中で循環する経済活動をしていきたい。ex.)村づくり、複業

の2つのステップが必要だと考える。

STEP1は自助経済、従来通りの経営。共同体の外側からいかに法定通貨を得られるか、税金を支払えるか。社員への給料も社員達に仕事へのやりがいを感じてもらえたらいいが、共同体の外側への支払いのためのライスワークへの支払いなのかもしれない。

STEP2における共同体とは、社員・株主以外にも外部ファンである顧客やファン、銀行を含む取引先様、地域が含まれているが、この共同体の境界線は曖昧がいいと思っている。とにかく、共感資本でつながってる、【大切にしているものを大切にし合えるつながり】であること大切である。

共同体の範囲は曖昧がいい

その共同体に【分かち合い、循環・調和】の経済活動を加えることで社会をつくりたい。では、どのような経済活動か?それは、ズバリ、村づくりと複業である。村づくりの構想はまだまだボンヤリしたものしかないが、まずは【食】だと思うので、会社敷地内の余剰スペースで、畑や鶏の飼育からスタートしたい。また、社員だけでなく共同体でつながる人たちに複業を推進していきたい。
収穫物や複業による役務提供の対価として、法定通貨ではないeumoを流通させていきたい。スタートとしては、社員には毎月定額の法定通貨からeumoへの換金をお願いして、eumoが流通するベースづくりをする。そのためには、共感資本社会についての理解も必要だろう。それを創業150周年記念イベントで丁寧に伝えられたらと思う。

だからわたしはMGをやる

ポスト資本主義においては、きっと自助経済も共助経済もどっちも大事なんだと思う。共助経済も大事にしたいから、ベースとなる自助経済でしっかり経営をしていきたい。そのために、MGを通じて経営を多角的に学んでいきたいと思っている。執筆時点(2024年4月末)で50期を経験してきたが、 まずは1年以内に100期達成を当面の目標において継続していきたい。


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