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お布団工房の内側見せます〜What(提供価値):1日の終わりをふんわりつつみこむ〜

お布団工房は「日本一の寝具メーカー」を本気で目指しており、この目標に向けてどんなことに取り組んでいるのか。今回は、お布団工房では普段どんな業務をやっているのかをご紹介したいと思います。


What(提供価値):1日の終わりをふんわりつつみこむ

民事再生手続期間中(〜2021年3月)

先代の父親から事業承継をするかたちで代表に就任したのが2017年6月。以前の記事でも書きましたが、先代は規模を追求する経営をしていたので、とにかく安売り至上主義。安い材料を追い求め、安い賃金で働いてくれる外国人実習生の採用、モノを作る時間ばかりで5Sが出来ていないから工場は荒れに荒れていた。

だから、代表に就任してまず実施したことは、社内のテコ入れでした。具体的には、不要なモノを全て捨てることから始めました。
そして、社員の安かろう的なマインドを時間をかけながら変えていくとともに、「快適な寝具とは何か?」を研究・開発するために、2018年9月に足利大学の快適寝具開発研究会に入会(現在は退会)。さらに、同時並行で、社員たちの睡眠環境・寝具の知識・スキルアップを目的として、睡眠環境・寝具指導士の資格取得奨励をし、現在は資格保有者が8名になっています。
5Sは、書籍や動画セミナーなどで勉強したのですが、なかなか経験者がいない中で進めるのは難しく、2020年4月から5Sが盛んな足利市の専門家に指導してもらいながら5Sの本格始動をしています。

民事再生手続終了後(DXO導入)

2021年3月に民事再生が無事に終了。この頃から、わたしがつくった理念のもとでの一枚岩での経営方針に、わたし自身が疑問に持ち始め、自律分散型組織を志向するようになりました。
※決して、従来の一枚岩の経営を否定しているわけではありません。ただ、自律というのは、これからの時代に絶対に必要であると思いましたし、自律=幸福にもつながるなぁと。人生を豊かにする素敵な姿勢だと感じたのです。

手放す経営ラボラトリーが提供する自律分散型組織を促進するプログラムDXOを2023年2月ごろからインストールし始め、社員同士の大切にしている価値観などを確かめ合いながら次のような【言葉】が紡ぎ出されてきたのです。

Why(存在意義):人生をもっと豊かに
What(提供価値):1日の終わりにふんわりつつみこむ
How(提供姿勢):丁寧につくり、丁寧につつみ、丁寧にとどける

お布団工房 【言葉】より引用

【言葉】以外にも、業務の棚卸し・整理し、【言葉】と摺り合わせながら【形(組織)】を決めたり、【数字(KPI)】や【場(会議体)】なども設定していき、2023年6月にDXO導入を完了しました。

What(提供価値)に社員全員が意識し始めた

DXOのプログラムの中で紡ぎ出された言葉は、社員全員の価値観が重なる部分で、みんなが大切にしていきたいものです。What(提供価値)を真摯に向き合い、磨き続け、世間に提供し続けることで、世間からわたしたちの存在意義を認めてもらえるのでしょう。だから、What(提供価値)に真摯に向き合い、磨き続けていくことを大切にしたい。

What(提供価値):1日の終わりにふんわりつつみこむ

お布団工房 【言葉】より引用

1日の終わりに「ふわぁ〜〜#$%&。。。むにゃむにゃ。。。」と布団に飛び込むときのあの至福な感覚。充実した1日の終わりにあなたをふんわりつつみこむ。そんな存在であり続けたい。そんな布団をつくり続けたい。これがわたしたちの願いです。

先述の足利大学快適寝具開発研究会での研究において、敷布団の寝心地は、90%程度を中材である固綿が影響しているという結果が判明していました。だから、良質な固綿を製造するために、原料の見直し、製造機械・設備の修繕、製造方法の画一化、教育を徹底してきました。おかげで、『安心・安全の日本製』という自社の強みを磨くことが出来たと思うし、何よりお客様からの喜びの声がさらに多くなっているのを実感しています。

今後やっていきたいこと

What(提供価値)を支えるのが、How(提供姿勢)です。価値を提供するのにどんな姿勢でいるのか。お布団工房で言えば、【What(提供価値):1日の終わりをふんわりつつみこむ】ような存在の商品を提供するのに、以下の姿勢が必要なのです。

丁寧につくり、丁寧につつみ、丁寧にとどける

お布団工房 【言葉】より引用

これらの姿勢から、以下のような取り組みを実施中です。

  • 中綿成形の長さ、重さの基準づくり

  • 圧縮梱包用袋の破損

もちろん、今までも計測の基準はあったのですが、本当の意味で【丁寧に】つくることが出来ていたのか?と問い続けた結果、新たに基準づくりをはじめ、その基準を守るような運営をしています。
また、圧縮梱包用の袋は一見すると丈夫そうな材質のビニール袋なんですが、どこからか破損が生じ、空気が入ってしまうとそれは【丁寧につつみ、丁寧にとどける】ことにはなりません。なので、原因を追求し対応することでパンク率がかなり減ってきました。

実施中のこれらの施策の他にも、今後は、廃棄物を削減しつつも、ヘタってしまった敷布団の再生(詳細はお楽しみに♫)を新規事業として試みてみたいと思案中です。


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