あなたの趣味はなんですか。

履歴書とか自己紹介書の類に書く「趣味と特技」の欄が苦手だ。

まず、大変悲しいことに私には特技がない。多分私以外出来る人は少ないだろうと思うガチの特技は、"女の子座りの状態から膝同士がくっついた状態且つ膝が床にくっついた状態で大腿と下腿を90度の角度にする"なのであるが(伝わった?)、そんなことは飲みの席など実際に技を見せられる時くらいしか言えないし、見せたところで大して盛り上がるわけでもない。

趣味も同様で、私は昔から自分でやってみるより受け身で楽しみたいタイプで、趣味がなんでも〇〇鑑賞なのである。音楽鑑賞、映画鑑賞、美術鑑賞、野球観戦...大学生の頃は散歩が趣味の時期があったのだが(どんだけ地味な大学生なんだ)、なんとなくそれは素敵じゃない。OLの頃、結婚した友人がプリザーブドフラワーとかポーセラーツとかそういった習い事を教える側にいて、ある作品を気に入った私に「作ってあげられるけど自分で作るのも楽しいよ(だから実費で教えてあげる)」と提案してくれたのに「いや、お金払うから作って」と答えるような人間だ。ちなみに不器用な訳ではないのよ。脱線したが、要するに、趣味を聞かれれば、その時の状況やメンツを見て〇〇鑑賞を1種類だけ選び「〇〇と旅行かな」とかって答えていた。履歴書も然り。

あ、でも今思い出したけど、会社の面接で「あなたがこれだけは自信を持って言えることはなんですか」の欄に「今ハマっていることを聞かれて答えられないということがない。常に何かにハマっている人間です」みたいなことを書いた。後日、そこに入社すると私の上司はその時の面接官の一人で、彼に「その答えが印象的すぎて気になって仕方なかったんだよね。今何にハマってるの?」と聞かれた。当時私がハマっていたものは古い日本映画だったのでそう答え、「エンターテイメントの大映か社会派の松竹をよく見ますね...」くらい言えば「へぇ、全然わかんないや。凄いねぇ」と言われてこのトークはジ・エンドである。

つまり、何が言いたいかというと、趣味を聞かれて「シュノーケリングです」とか「テニスです」とか「カフェ巡りです」とか「週末は仲間とバンドしてます」とか私は言ってみたいのにそれと無縁の人生を歩んで来たし多分今後も変わりそうにないなのである。

そんな私の今の趣味は、確実にnoteで虚妄を書くことだ...(泣)ぜっっったいに書けないし言えないやつ!!!

皆さん、お気づきですか?金曜の午後にソクジン小説の最終回を上げてからこの記事がすでに3つ目であるということを...。週末以外は毎晩毎晩書いていたので昨日子供が寝た後何していいかわからなかったんですよ。二十五、二十一はまだ配信されてなかったし!(←今夜は見るぞ)結局ネトフリでアメリカドラマを見て途中で寝落ち...。ちなみに今も子供が二人でマイクラしているのでやおらPC開いてこれを書いている。物書き病、罹患すると本当に恐ろしい。

「noteで妄想小説を書く」は長らく受け身な趣味しか持っていなかった私としては結構立派な趣味っぽい趣味なのに、趣味を「趣味」としてその言葉で表明するときには確実に言えないというこの悲しきジレンマ...。

さて、そろそろ子供にゲームやめなさいと言わないといけないのでこの辺で終わりにします。嗚呼、この趣味ができて嬉しいような悲しいような。(でも読んでくださる奇特な方に「癒された」とか言っていただける事もあり、そんな時に「まあ、悪い趣味でもないんだな」と思えてそれには本当に感謝してます)

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