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BTS沼に落とされて、その後

Not Todayの歌詞を読み、私はあの7人に突如背中を押され底なしの沼に落ちてしまった。本当に実感として「あ、沼に落ちた」と思った。

その日からは、片っ端から好きな歌の歌詞をiPadのノートアプリにコピペ、辞書を引きながら歌詞を読んで韓国語の語彙力を伸ばすという一石二鳥な建前のもと、子供が寝た後の時間全てをBTSに投入した。途中、リーダーRMやSUGAの名言などに触れ、彼らの社会的活動などにも触れ、新しく仕入れたネタを旦那さんに毎日報告した。するとある日旦那さんが言った。

「ママ、もう立派なARMYだね」

その日を境に、自分をARMYと名乗ることにした。なんだかとても嬉しかった。

自分がARMYだとすんなり思えたその頃には、すでにJ-hope、もといチョンホソクに恋をしていた。ああ、そんな風に書いて恥ずかしいけど本当にそんな気分だった。私の生涯最初の推し、hideのファーストソロアルバムが発売されたあの頃に生まれた男の子を大好きになっていた。もうパフォーマンスに目を奪われるというレベルではなく、見るとニヤケが止まらないレベル。旦那さんにはBTSの素晴らしいエピソードに感動していることばかり伝えていたが、それはとんだウワベの話で、実のところチョンホソクがただただ好きだった。

歌詞の世界に浸りながら韓国語を勉強する、という日課は当分の間続いた。YouTubeもほぼ毎日見ていたと思う。でもその間色んな情報を取りこぼした。それでついに自分がずっと避けていたTwitterを始めてみた。今の世の中、Twitterなしにアイドルを追うことなどできないのだ、と初めて知った。

そこからは怒涛のスピードで彼らについて学ぶことになった。最新の情報を伝えてくれるアカウント、過去のいい話を教えてくれるアカウント、素敵な写真で妄想の世界に誘ってくれるアカウント、海外でのインタビューも全部翻訳してくれるアカウント...などなど、本当に今もお世話になってます。ありがとうございます。

Twitter、weverseなどで彼らを追いかけてわかったのは、彼らは想像以上のワーカホリックだということ。今の彼らを追うだけで精一杯、それ以外の暇はほとんど残されない(Twitterでお友達が出来たことも一因ではあるが)。だから日課だった「歌詞で韓国語勉強」もやめてしまった。

コロナの影響で時間がたっぷり出来た、と7人はいつかのインタビューで語っていた。一体全体コロナ前はどれだけ忙しかったのか!?コロナ禍の世界でBTSは成功神話をいくつも残した。でもコロナ禍で一番働いていたのが彼らなんじゃないかと思う。それなのに「時間がたっぷり出来た」とな!末恐ろしい。

彼らの成功は努力に比例している。名声も金も当然の結果で寧ろまだ足りないくらいだと思っている。彼らの歴史を紐解けば、彼らほど一歩一歩階段を昇るかのように堅実にサクセスストーリーを歩んできた人はいないと思うのだ。だから例えば、3月にグラミーが予定されているけど、もし万が一獲れなくても、きっと私はこう思うだろう。「そうか、そういうことね。来年が楽しみだね」

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