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バンタン幼稚園オンマあるある

実はまあまあ最近まで「モンペ」の意味をわかっていなかった。Twitterでファンが自分のことを卑下するように「モンペ」と書いているのを見かけるたび私の脳内には日本古来の女性用作業着「もんぺ」しか浮かんでこず、それが正解とは思わずとも調べる手間を惜しんでいた。だがある日私へのリプに「あなたも私もモンペですから」みたいなコメントが入って「モンペ」をググらざるを得なくなり、ついにそれが「モンスターペアレント」の略であることを知った。そして意味を知ってしまったらこれまで何度も見かけた「私モンペです」なる数々のツイートに深い共感の念を持った。

そして今、私は断言したい。
特定の推しがいる者は十中八九モンペ又はモンペ予備軍である。

ここ数ヶ月、いや、半年くらいか?Twitterが荒れている。悪口があるとかそういうことではなく、愛で溢れてはいるが、荒れている。自分もその荒れ具合に加担している。

重め愛長文つき投票ツイート、推しに少しでも動きがあるとすぐさま反応タグ付きツイート、留守の間も愛の強さを記録で残したいタグ付きツイート、勝手に拗らせネガティブツイート、そして時々ハイブへの物申しツイート…。これらは全て、推す心情に内在するモンペ気質が発現してしまったものかもしれない。

話は変わって。
メンバーがソロを出すたび驚きと反省と共に毎度思うことがある。すなわち、私はいかにバンタン愛がホビに一極集中している人間なんだろうか、ということ。7人全員を愛しているから自分はオルペンであると自負していたが、チャプター2になって自分をオルペンなどとは絶対に呼べないな、と思う感情の方が強くなっている。何しろ、他メンのソロ曲が発表される日、その時(大体金曜日の昼)を楽しみにしている割にピコーン!というウィバスからの通知音で「はっ!今日だった!」と気付くのである。初パフォーマンス動画を公開から数時間遅れ、時に1日遅れで見ても平気なのだ。推し以外メインのBombなら未見のままでも平気だったりシュチタはまだ見てないのが2本あるし、ヨジャとの絡みがあろうと心臓はピクリともしない。そんなことが繰り返されて最近私はこんなことを思うようになった。もしかすると私がホビ以外の残り6人のメンバーを推す感情は息子が幼稚園で特に仲良くしてる友達を可愛いなと推す感情レベルに過ぎないのかもしれない、と。先日も息子の卒園式で壇上に子供たちが上がる際、息子の友達は他の子よりもキラキラと可愛く愛おしく感じられた。息子の大好きなお友達だし、仲がいいから私自身もよく知っているし、そのお母さんのこともよく知っているから他の子に比べて遥かに思い入れが強いし愛情を感じてしまう。ただ当然ながら息子への愛とは比べ物にならない。つまりは私が推しに対して抱く感情、バンタンの残り6人に対する感情、その他ハイブ所属アイドルに対する感情は、息子と息子の友達とそれ以外の同級生、くらいには差があるのかもしれない。

さて、推しを息子、他メンを息子の幼稚園の仲良い友達に喩えた途端、今度は各メンバーのファンをママ友に喩えたい気持ちがムクムクと湧き上がってきたのでくだらないことを書き連ねます。

ジンくんママ:
幼稚園のプリンスと呼ばれておかしくない美貌なのにおふざけキャラが出過ぎて三枚目的ポジションにいる息子に愛しさと少々の口惜しさを感じている。息子の美談をだいぶ後になって知ることが多い。劇で王子様役をやるに相応しい息子に全身灰色のトレーナーを着せてネズミ役をやらせた幼稚園に少しだけ立腹。でもネズミ役息子の演技が劇中一番盛り上がったから「息子あっぱれ」の思いと共に許した。

ユンギくんママ:
小さい頃から続けている習い事(しかも結果を出している)がありコミュニティが幼稚園だけじゃないお母さん。寡黙でマイペースなため幼稚園ではさほど目立たないポジションにいるが「うちの息子は他の子とは違う」という強い自負を持っており、劇で台詞のない石の役をやらされてもさほど感情が波立たなかった。寧ろバレンタインにチョコを渡して「おとなになったらけっこんしよーね」と言ってきたらしい女子に妙な胸騒ぎを覚えている。

ナムくんママ:
ひらがなを書けない子も多くいる園において既にミヒャエル・エンデのモモを愛読する息子を誇らしく思うが時に畏怖すら感じる。誰に会っても「息子くんは天才ね!」と褒められるから謙遜ネタをいつも用意しているが時々そのネタの突拍子のなさに引かれてしまいドギマギする。劇では先生と脚本を共作したと聞き「うちの息子は一体どこまで行ってしまうのだろう」という他のママ友とは共有できない悩みを持っている。

ジミンくんママ:
幼稚園で存在感のある人気者で行事でも写真付きお便りでもいつも目立つ息子を誇らしく愛しく思う。お友達も多くみんなに愛され親の言うこともよく聞く自慢の息子だが、最近よその子は家庭で園であったことを報告していると知りそれを全然しないし質問しても「ん〜わすれた!」としか答えない息子に少々の不安を抱いている。年少年中と劇の主役だったが年長ではなぜかひよこ役を当てられ少しモヤリながら超気合の入った衣装を用意した。

テテくんママ:
幼稚園に行くといつも女の子に囲まれていて男の子と遊びたい時も女の子に服を引っ張られたり取り合いになったりしている息子に毎度誇らしさと心配とがないまぜになった複雑感情を味わわされている。「テテくんは明るくて園の人気者なんですよ」と聞いているのに帰宅してしょんぼりしていることも多く心配が多い。劇では謎の宇宙人役を演じどの登場人物よりも可愛く満足したが役の説明に不足があり意味不明な存在みたいになっていて園に不満が残った。

グクくんママ:
入園時は圧倒的に体が小さかったのにもぐもぐ食べてすくすく育ち今では園一番の力持ちだし誰にでも元気良く挨拶する姿にはいつも誇らしい気持ちになる。運動会では全種目1位、絵はいつも一番目立つところに飾られ、劇では主役に抜擢。自分の息子が一番という絶対的自信があるがママが集まった時には出過ぎないよう敢えて小さくなりがち。出る杭は打たれる世知辛いこの世で活発な息子がこのまま伸び伸び成長できるかという不安を抱えている。

私(ホソクくんママ):
幼稚園に行くたび先生やママさんから「ホソクくんにはいつもお世話になってる」と感謝される。いつもやさしさを褒められる。劇で中心的な役をやるはずだったのに転校生に譲って木の役をやる羽目になり「先生、うちの子の優しさに甘えすぎじゃないですか」と不満が残ったが同時によく出来た息子と誇らしくもある。先日園で描いた前衛的な絵が世界児童画展で文部科学大臣賞を獲り息子の隠れざる才能に驚き震えている。

ぜーんぶ私の虚妄。ふざけてすみません。
親の愛は巨大で盲目、ってことで許してください。

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