元の自分に戻す作業②

前回に引き続きまして、心に放置したままになっていたちょっと前の話を書き殴っていきます。

脱・バンタン写真集バージン

ついに買ってしまいました、写真集。こんなに写真集を出すアイドルを推していながら私はバンタンの写真集バージンだったのです。シーグリとかそういうのすら実は買ってない。大きい壁掛けカレンダーだけは買ってたんだけどとにかく写真集は永遠に買うつもりがなかった。それはなぜか。

ちなみに私が生涯初めて買った写真集はこんなんです。

幻の写真集、とな…

この表紙が一番普通のカットなんだよ…っていうほどに中身は「アート」という逃げ口上がないと周囲に気が触れたと心配されてしまいそうな激しい写真集でした。ま、ビジュアル系ですからね…(ちなみにその後ビジュアル系はIZAMとかGACKTみたいな人を指す言葉に成り果ててしまったけど元々はそうじゃなかったということを念のため強調しておきたい)。というわけで、これが私の初写真集だったから、私にとって写真集とは「どこまでアートを突き詰められるか」を魅せるもの、だったんです、ずっと。

それがですね、だいぶ大人になってから私はものすごーく安易な気持ちで東方神起(2人)の写真集をAmazonでポチってしまったのです。

メルカリから画像お借りしました(850円だった)

これこそが私に写真集恐怖症を発症させた原因。いえ、中身が悪いとかではないんですよ全然。でも表紙を見てわかるようにカメラ目線のサービス写真が多すぎたのです。そもそもはリアコ体質じゃない私という人間はページをめくるたびに激しい罪悪感に襲われました(自意識過剰なだけ)。「わ。え。こっち見てる。なんかごめん」「え。もしかしてこの写真ってそういう行為をイメージさせる写真?え。なんかごめんなさい」と写真集に向かって懺悔を繰り返した。真面目を絵に描いたような男がエロ本を開いた時と同じ反応かな?どうだろう。週刊誌を開いてグラビアアイドルのあんな姿やこんな姿を見ても大して動じない私が、この写真集には、動じた。いや、こう書くと「一体どんな写真集だったの?」って思われるかもしれないけど、多分普通のアイドルの写真集だったんです。でもビジュアル系の激しめアート写真集しか知らなかった私にはとんだ取扱危険物だった。サーッと読んで、インタビューはしっかり読んで、この写真集は本棚の奥に隠されました(一人暮らしなのに!)。そして一番困ったのは引っ越しの時ね。メルカリみたいなツールもない時代だったので、捨てるのは二人に申し訳ないし、でも引っ越し先にこの劇薬を持っていく勇気はなく、結局古本屋に持っていったけど他の本に紛れてこれがあることすらも恥ずかしかった。それで私は「もう写真集は絶対買わない」と決めた。

が、しかし。そんな女をも攻略する戦略をハイブは生み出した。スバリ、推しのセンイルに届く写真集。ひどいよ、商売のやり方が。ホントひどい。絶対欲しいじゃん、それは。買わなきゃいけないって思うやつじゃん。

さて、私の手元に届いたバンタンものとしては初めての写真集がこちらです。

きゃ〜♡

正直なところ、センイルに届く写真集という概念を買いたかっただけでやはり「あ〜ぁどうしようかな〜」という気持ちはずっと残っていた。が、最初のティーザーが届いて私は感動に震えました。「多分これは東方神起の写真集みたいなやつじゃない!寧ろhideのに近いぞ!」と直感した。もちろんhideのみたいなスゴいのではないけど、アートに近づけたタイプの写真集っぽいぞと私は安堵した。

もうすでにいくつかの写真は公開されているし、場合によっては海外アミがTwitterなどで流しているので買っていない方も大体想像がつくと思いますが、思った通り、この写真集はあの日私が恐縮しまくって辛くなったあの感情が生まれないような仕上がりでした。まず構成が素晴らしかった。紫ロン毛ホビから始まり、紫ショートホビ、帽子死神風ホビ、黒レザーロングコートホビ、コートなし革パンホビで終わる構成。通じてる?要するにジェンダーレスに美しいものから徐々にセクシーみを増していくので突然のびっくり感がないのです。そして、一番重要なのはカメラ目線写真が最小限に抑えられていたこと。カウントしてみたら…21枚あった。結構あんじゃん!ですが、そのほとんどが上から見下げるようなものだったり、前髪で隠れててはっきり目が合う感じではないものだったり、心臓にビューン!と矢が飛んでくるほどのカメラ目線写真は数枚という感じ。しかもやはり徐々に枚数が増えていくように構成されていたのでヒートショックみたいな症状が起きづらいようになっていた。ビハインドで写真を選んでいたのはホビだったし、流れも大体彼が決めたんだと思う。ああ、ホビ大好き。やっぱりこの人わかってる。と、推しを礼賛したくなる写真集でした。そして結局蓋を開ければお気に入り写真にはカメラ目線写真が多く含まれているという矛盾(笑)。単に私のリアコ度が写真集に対応できるレベルにまで熟成されただけかもしれない。

あとね、これを企画している映像などを見て、いやー、ホビってやっぱり天才かも♡完全にアーティストだわ♡プロデューサーとして大成しそう♡などなどと感心しっぱなしでした。他メンの写真集は現物を見ていないのでわからないんですが、なんとなくですけども、テーマを一言で説明できる写真集が多かったように思います。「ヴァンパイヤになって」「海をテーマに」「お城でクラシカルに」「グランピングに行きましょう」みたいな。でもホビの写真集はそんな簡単に説明できるコンセプトじゃない。一体ホビの脳内にどんなものが描かれていてどこまで形になったんだろうかと、私はホビ写真集の企画会議の全てが見たい!!と熱望している。いや、きっとスタッフも有能なのね。

ただやっぱり、写真集は届いたその日と、それ以降思い出した数回パラパラと開いただけ。平均的な写真集との付き合い方ってどんなものなのかな?みんなこんな感じ?
結論、今後も写真集は滅多なことがない限り買わないと思います。でも今回はいい買い物できました♡ありがとうホビ♡

(多分まだまだ続きます…)

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