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ホソクさん、また逢う日まで。

恋愛をしている時に様々感じる幸せ感情の中に「あー、私この人にぜーんぶ操られてるみたいだわ」というのが、ある。負けず嫌いでプライド高めであまり人に隙を見せない私は、好きな人限定で手のひらで転がされてる感を感じるのが嫌いじゃない、否、結構好きだったりする。そして話が飛躍するが、私はホソクさんの手のひらで転がされていると思う。

2023年4月18日、ホソクさんが入隊した。
でも意外にも私は心穏やかにその日を迎えられた。
全部、ホソクさんの緻密な計算と計画と配慮のおかげだと思っている。

いずれ入隊することを知っていてジンくんの入隊も経験していた割に、推しの入隊を知った時、私は結構取り乱した。周囲に家族がいたので泣き出したりとかはなかったけれども、一日中心がざわついたし、夜家族が寝静まった後に一人しくしく泣いたりした。何が悲しくて泣いているのか全くわからなかったけど、推しがWラに来て「大丈夫ですよ〜」とファンをなだめたその優しさと、これまで積み重ねてきた優しさ溢れる推しとの思い出に私は泣いていたんだと思う。

それ以降は新曲の発表があり、TikTokがあり、TVへの出演がありと、お別れが近づいていることをしばし忘れられるような忙しさがあったが、それを過ぎるとパタリとホソクさんの供給が減った。インスタの亡霊と呼ばれた彼の投稿もストーリーも頻度が急激に落ちた(いや、実のところその随分前から減っていたのだが)。ある夜、ホビお疲れ様のケーキがストーリーに上がった。私の心は「もうすぐ入隊だろうか」とざわつき、その翌日の彼の長文インスタを読んで「ああ、もうj-hopeとしての仕事は終わりなんだ」と悲しくなり、近づく入隊を恐れた。つまり、この時点では私のハートはぐらんぐらんの弱々だった。

でも結局、その日から入隊の日まで1ヶ月もの猶予があった。記録のためにその間に起きたことをまとめておく(ちょっとしたストーリーなどは省きました)。

- 3/15: on the streetのプロモーション期間を終えての長文メッセージ(インスタ)
- 3/16: ジャズがBGMのムーディWラ
- 3/22: on the streetチャレンジのまとめ動画(インスタ)
- 4/1: 公式からの入隊の知らせを受けて「あまり心配しないでね」の写真付きメッセージ(ウィバス)
- 4/2: アイスアメリカーノ片手に春の散歩写真(インスタ)
- 4/4: Billboard Hot100で1位をとったジミンへのお祝いメッセージ(ウィバス)
- 4/7: ユンギ新曲の振り付け動画
- 4/8(早朝): テテのWラにグクと共に登場(短髪披露)
- 4/8: 短髪写真(インスタ)
- 4/10: 明日入隊か?という誤情報を受け「明日行きませんよ」のコメントとMANGスリッパ写真(ウィバス)
- 4/14: 入隊前最後のWラ
- 4/17: 入隊前夜の行ってきますメッセージと写真(インスタ&ウィバス)

他ペンの方は「これで供給が少ないと言うなんて!」とお怒りになるかもしれませんが、すみません、ホビペンの体感値としてはかなり少なかったのです。TwitterのTLでは「供給が減って改めてホビのインスタは彼の仕事の一環だったのかな思えてきて寂しい」というような呟きをちらほら見かけた。そして多分、多くのホビペンが悲しくなったりもっと強くならなければならないなどの感情の起伏を経験したことと思う。

私の場合はホソクさんの供給減少を経てこんな風に自分の気持ちを整理した。

「チョンホソクさんとはしばしお別れしよう」

私はアイドルでダンサーでラッパーでアーティストであるj-hopeのファンであるが、その内側のチョンホソクが大好きだからこそこれほどまでに長く深く彼の沼に生息している。j-hopeとチョンホソクは同じ人間だが、厳密に言えば異なる二つの個であろう。そしてj-hope/チョンホソクという人は、私に対してj-hopeを提供してくれている。プライベートなチョンホソクの姿も見せてくれてはいるが、私の中のチョンホソク像とはインタビューやWラやバラエティなどで見られる彼の姿から私が想像し作り上げたものに過ぎない。だって、直接会って話した訳じゃないし、そもそも彼は私のことを知らないし。

ひとたび推しができるとプロとしての姿からもプライベートな部分を想像したりしてしまうものだ。そして時折垣間見えるプライベートの姿が魅力的であればあるほど沼の深みに堕ちてしまう。もし私が純粋にj-hopeというアーティストだけのファンであれば、兵役に行く事をこれほどまでに悲しくネガティブにモヤモヤしたりしないのでは、と私はある日思った。j-hopeの内側にあるチョンホソクを想ってしまうから、彼が兵役前どんな心情だろうかと、入隊後にどんな生活が待っていてどんなことを思うのだろうかと、苦手なことが沢山ありそうなのに大丈夫だろうかと、そんな些細なことまで心配するのではないかと。でも、私はホソクさんと一切の関係がない人物で、どんなに心配しようと何の解決もできない存在で、そうやって思うことは少し悲しいのだけど、ホソクさんご本人もファンであるというだけで全く関係のない赤の他人に細々ことしたことを心配されたり憶測されたり、プライベートな部分を注目されたりすることは嫌なのではなかろうかと私は思った。だから私はこれから1年半、j-hopeを推すことはやめないけど、チョンホソクを追うのはやめようと心に決めた。そしてそう思った途端、兵役前の心のざわつきが消えた。入隊する推しを心穏やかに送り出すことができた。

今私は思う。インスタの頻度を下げ、プライベートな姿を見せる機会を減らし、でも必要な時はちゃんと現れ、入隊前最後のWラをやると予告し実行したホソクさんの術中に見事にはまったな、と。私たちファンに愛をたくさん振り撒きながらもプロj-hopeとして最後までしっかり仕事してくれたおかげで、私の中でj-hopeとチョンホソクを一旦切り離し、一韓国人男性であるチョンホソクさんを送り出すことができた。ありがとう、ホソクさん。私は引き続きj-hopeのファンとしてj-hopeの音楽に、パフォーマンスに、カメラに収められた様々な姿に元気づけられ癒されます。そして1年半後、チョンホソクさんがまたj-hopeと一体化する日を静かに待っております。

(でも最後に余分だけど一言言わせていただくと、短髪にラフな黒トレーナーのホソクさんが私のタイプど真ん中過ぎてそこだけは「チョンホソクさんの置き土産」として心にずっと携えていたいと思います)

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