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キムソクジンが尊い理由

キムソクジンの誕生日を前にnoteを書き始めるが、ちゃんと書ける自信が現時点で全くない。彼について真面目に書こうとすれば多分卒論規模になると思う。何故なら彼はシンプルなようで複雑な人であり、複雑なようでシンプルな人だから。

私は常々思う、彼ってバイカル湖みたいだなって。バイカル湖とは、ロシアにある世界一深く、透明度の高い湖だ。

ソクジンはバイカル湖のように輝いて美しい。そして、時にあけっぴろげすぎな彼は澄み切ったバイカル湖の如く中身が筒抜けによく見えてしまう。でもそれは全部見えているとこちらを勘違いさせているだけかもしれない。実際にはバイカル湖のように深すぎるので絶対に底までは見えていないのである。透明に見えている湖水のずーっと奥底に何があるのか、わからないのである。彼の瞳があまりにキラキラと澄んでいるために、彼の歌声があまりに透き通っているために、私は何故だか彼の淀みを探したい欲求に駆られてしまう。しかし、事実、淀んだ湖の奥底はきっともっと淀んでいるのだ。つまり誰だって奥底には誰にも見せていない自分がいる。ソクジンに限った話ではないのだ。ただソクジンの湖面があまりに澄んでいるから余計に彼の内面の奥深くのことを考えてしまう...。私にとってのソクジンってそんな感じ(伝われ)。

以前Twitterでも呟いたのだが、"彼を慈しむ感情は「誰にも見せていない自分だけが知る自分」を慈しむ感情と似ている"。私はソクジンのある一部分に自分を投影させてしまいがちな人間だ。

ソクジンは多分、「他人の顔色を伺う」子だったのではと私は思っている。言葉を変えれば、空気を読む、気遣いをし過ぎる、配慮しすぎる、他人のために第一希望じゃないものを選択する、そんな子。少なくとも私のフィルターを通したソクジンはそんなイメージである。

そういう人には共通点がある。それは、親や先生など大人たちから「他人の顔色を伺うな」とか「もっとちゃんと自己主張しろ」と叱られた経験。そして、自分のそういった他人軸な性格を弱みと思って正そうと頑張って工夫してきた記憶。

また、成長するにつれ、世の中には本当に自分と真逆な人間、すなわち、空気を全く読めない人間がいることを知り、そういう人たちに陰ながら羨望の眼差しを向けると共に、自分の特性は実は長所なのかもしれないと気付き始める。

空気を読めない人をKYと嘲笑しながら空気を読みすぎるなと子供に言い聞かせたりする、そんな矛盾した世に生まれた他人の顔色を伺う子たちは、あらゆる環境で何度も化学変化を繰り返し、自分なりの処世術を身につける。

すなわち、「どうしても顔色は見えちゃうし空気も読めちゃうからそれを止めることはできないけど、敢えてその読めた結果と逆の行動を取ってみることで空気読んだ感を出さない、相手に気を遣わせたと思わせない」という、相手に対して二重に気を遣う拗らせ処世術。ソクジンはこの処世術を実践している人だと私は勝手に思っている(何故なら自分もそうだし、そういう人、結構いると思っている)。

例えばホールケーキをサイズバラバラに切り「好きなの取っていいよ」となった時に、すぐにケーキを取りに行けるタイプと残ったものを取ろうと考えるタイプがいると思う。私感だが、例えばナムジュンは何も考えず近くにあったケーキを取るタイプ、ユンギはケーキの大きさという誤差は大した意味もなかろうと敢えて特に区別せず各人にどんどん配分してしまうタイプ、ホソクは一旦様子見ながら平均的なものを取るか最後に残ったものを取るタイプ。ではソクジンはどんなタイプか。彼は基本はホソクタイプだと思う、が、一周回って、敢えて一番先に一番大きいのを取りに行く、そんなイメージがある。一見すれば、一番良いものを我先にと取りに行く困ったヒョン。でも実際はそれが周りにとって一番良いと考えた上でそうしている...と私は思っている。(違う?ただ本能のままなの?どうなのソクジン?)

私にはソクジンがそんな複雑な人に感じられるので、彼のWWHネタも、ソンキスも、モッパンも、アンコールで髪飾りをつけるのも、全てに対しストレートに表現できない彼の一周回った優しい真心のようなあったかいものを感じ取り、いちいち尊んでいる。裁ち鋏で前髪を切ったり、寝間着のまま声を張り上げてゲームしたり、アミへ塩対応したりなどする姿には、努めて自然体でいようという彼のささやかな努力を感じ取ったりするし、彼と似たタイプの人間(空気が読めすぎて世の中に多少の生きづらさを感じているような内向的な人々)へのエールにすら見えてくる。そして、時折耳や顔を真っ赤にして照れる彼の素の姿に、非常に、非常に、胸キュンする...。

でもごめん。きっとソクジンは上記のように考察されることを一番嫌う人だとも思う。「ザキヤマは実は真面目な人間だ」がザキヤマにとっての営業妨害であるように、ソクジンについてのこれも営業妨害になるかもしれないのでこの辺にしておこう。(ただ最後に、本当に好きだし尊敬していると伝えさせてください)

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さて、ソクジンと言えばやはりその美貌。私は毎年どこかで開かれている「世界一美しい顔」みたいなランキングが大変気に入らない人間ですが、防弾少年団のワールドワイドハンサムはキムソクジンであると言う一点については絶対に譲る気がない。(だから余計なランキングしないで)

ソクジンは俳優とアイドルのちょうど境目にいる。アイドルにしては俳優並みにカッコ良すぎるし、俳優にしてはアイドル並みに可愛すぎる。ああ見えて実は大変ニッチな存在なのである。彼の何が「俳優みたい」と思わせるかと言えば、それは顔の小ささ、肩幅、気品であろう。私に限ってかもしれないが、韓国芸能人を見た目のカッコ良さで格付けするなら多分上位は俳優が占めると思うのだ。アイドルはどんなに顔かたちがよろしくても俳優(例え目が細くても)には負けるかな...というのが私の見解(誰も聞いてない)。だから本当に、私ランキングの上位に食い込めそうな美しい人が弱小事務所のヒップホップグループに入ったと言うのはどう考えても奇跡だし、ソクジンの先見の明なのか断れない性格なのかわからないが、改めて彼に感謝を申し上げたい。

ソクジンはどんなに「フツー」の姿を見せても絶対的「雲の上の人」だ。

例えば紳士淑女が集まるパーティで(どんなだ)複数名の男性と出会った時、見た目が美しすぎて完璧すぎて高嶺の花すぎて絶対に一番惹かれるのに自分からは敢えて近づきには行けない...みたいな経験、ないだろうか。ちょっと大人数の合コンという喩えでもいい。「あの人、めちゃくちゃカッコいいけど、私なんかに出る幕ないからあの人以外から選ぼう」的な。天邪鬼でひねくれ者な私にとってキムソクジンってそういう存在だ。

だからこんなに彼の内面世界を感じたりして大好きで大尊敬しているのに私の推しはチョンホソク(ちなみに決してホソクの見た目をディスっているわけではないし、ホソクは私の運命なので誰と比較してとかそういうことではない)。ソクジンは美術館に飾られるジュエリーのように、入場料払って見に行くことはできるけど、触ることも自分のものにすることも絶対に不可な存在なのだ。

でもごめん。きっとソクジンは上記のようにその美貌を褒めすぎたり崇めたりされるのが苦手な人だと思う。自分でWWHを名乗ってるけど、他人にそう言われすぎるのは好きじゃない人だと思う。あんまり言い過ぎると枝切り鋏で前髪切り出したりしてしまいそうだからこの辺にしておこう。

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長々とあーだこーだ勝手に書き綴ってしまったが、つまるところ、ソクジンはやっぱりBTSの長男なのだ。なんだかんだで彼が一番大人だと思う。彼が長男として存在することの素晴らしさ、みたいな話はもう飽きるほど目にしてきたのでここでは割愛するが、改めて、彼は大人だし、物凄く優しい。時に彼の優しさにメンバーが甘え過ぎたり、彼の一周回っての言動の深い意味をメンバーが理解出来ていなさそうなのを見つけて胸が痛んだりすることもあるが、多分、ジンペンは私以上にそこを深く読んでモヤモヤしたりソクジンを更に愛したりしてるのかな...と思っている。そしてそのことまでソクジンはわかってるのかもしれないな...なんて思っている。

ところで今、ちょうど外は雪が降っている。静かに降り積もる雪を見て冬生まれのソクジンを想った。ソクジンは雪が似合う。雪はそもそもその結晶が美しい。そして深々と雪が降る景色はとても幻想的で美しく、日常で疲れ汚れた心を癒し浄化させてくれる。ソクジンの声を聴いて癒される心のある一部分と全く同じ部分を刺激される(そこがどこなのかはわからないが)。

私にとって、見えるようで見えないキラキラと澄んだバイカル湖のようであり、永遠に手の届かない美しいジュエリーのようであり、心を浄化する幻想的な雪のようなジンニム。ちょっと早いですがお誕生日おめでとうございます。畏れ多くてご本人には永遠に言えそうにありませんが、めちゃくちゃ大好きです。


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