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執筆感想文(2022.6.28)

スピンオフのくせに8話…ちょっと書きすぎちゃったかな。
先ほど、最後のピースの名脇役、金南俊さんのスピンオフである「最後のピース〜another story」を書き上げました。読んでくださった皆さん、いかがでしたでしょうか。間にバンタンのカムバとか会食とか色々挟んでしまったので自分の気分的にちょっと失速してしまったのですが、一応、話数が二桁になる前に終えられました。ほっ。「え?これで終わり?」って思った読者もいらっしゃるかもしれないな…。すみません、でもこんな感じで終わらせるつもりでした。ちょっとだけ予定と変わってしまったから一瞬「やっちまった」と思ったりもしましたが…。ま、これでいいんです。

私の中のナムジュン

金南俊(きんなんしゅん)さんは当然ながらナムジュンをモデルにしている。名前は変えて違うキャラのようにしているけど、私の中では100%ナムジュンで書いた。

あくまでも私のイメージだが、ナムジュンはバンタンの中で圧倒的にロマンチックな人だと思う。なんというか、飛び抜けて、ロマンチストだと思う。私がそう感じるのは、彼の言葉もそうだけど、何よりも彼の書く歌詞が影響している。でも同じ感想をお持ちのアミ、きっと多いよね?

基本的にリアコ的発想をしない私の胸にグサリと矢が突き刺さって危うく拗らせてしまう歌詞堂々のNo.1はナムジュンのソロ曲である「Trivia承: Love」だ。間違いなく、この曲はヤバい。聴くたびにナムペンじゃなくて命拾いした、と思う。最終話の、東京に着いたナムジュンからのメッセージにこの曲の歌詞から引っ張ってきたものがあるとすぐわかった貴方は、多分私の仲間ですね。「Trivia承: Love」大好き会への入会を認めます(笑)

それから、ナムジュンは性的描写を嫌がらない人だという私の勝手な思い込みがある。てか、まあまあそれに自信がある。何故なら彼はアートを愛する人だし、村上春樹とか好きだし、嫌いなわけがないのである(多分)。だから、いつもラブシーン書く時にメンバーに「ごめんね…」って思うのだが、その罪悪感は最小限に抑えられた。インスタで爽やかな彼の姿を見るとちょっとだけ「ごめん」って思ったけど「いや、多分ナムジュンは許してくれる」と自分を慰めることができた。

そんな訳で、私の中のナムジュンとは、すごく飄々としてマイペースな癖に、ちゃんとロマンチストで、好きな人には積極的で、恥ずかしがり屋の癖に愛情表現がしっかりめで、キスなどの行為も結構好きで、好きな人にはラブレター的なものを書く…という、すなわち女の理想(え?私だけ?)みたいな男ではなかろうかというそのイメージ通りに書いた。そして、頭が良いが故に早熟だったはずの彼は恋愛で失敗も多いのではというイメージや、女性を気遣うなど気配り面はかなり劣る、デート中も物なくしたり壊したりのアクシデントが頻繁に起きる、決してスマートで大人なカレって雰囲気ではない、などのイメージも全部取り入れた。

ちなみに余談ですが、昔SMAP×SMAPという番組で、女性ゲストが出た時に「5人を夫、恋人、友人、兄弟、はとこに当てはめるなら誰が誰?」と聞くコーナー?があったのですが、以前私の母がバンタンでそれするなら誰が誰?というミーハーすぎる質問を私にぶつけたことがある。そして私の答えは「無理。全部ホソクがいい」だった。それでこの質問は「ホソク以外のメンバーで当てはめるなら?」に修正された。そして、その場合、私の恋人はキムナムジュンなのである(TMI)

ヒロインのこと

今回のヒロイン、佐藤南さんにはモデルがいません。完全なる虚構の人物。モデルがいないと責任が生じないため書く時に気が楽だったが、その分愛情もあまり生まれないため、書き終えてやはり、ちょっと人物描写足りなすぎたな、との後悔が残った。

ちなみになぜ「佐藤南」という名前にしたか説明してもいいですか?まず、金南という聞いたことない珍しい苗字に対してどこにでもある苗字の女の子ということで「佐藤」。名前は「南」なんだけど、彼女は金南くんに片想いしていた時に「金南くんともし結婚したら金南南になっちゃうのか…」と思い悩んだことがある、というエピソードをどこかに入れようと思ってこの名前にした。が、そのエピソードを入れる前にコメント欄でまさにそれを指摘されてちょっとやる気がなくなったのと(笑)、それを入れるのに適した場所が最後まで見つからなかったのでボツとなり、なぜわざわざ「南」だったんだの疑問だけが残る形となってしまった。

あと、南ちゃんのモデルはいないけど私の中では顔なしの状態でしっかり映像化できていて、まず、めちゃくちゃ色白。そして胸が大きくて色っぽい体つきをしている。「友達と温泉に行くと『南って本当エッチな身体してるよね』って言われるのが悩み」というエピソードも入れたかったんだけどその隙間がなかった。あと、夜に突然金南くんがアパートに来た時、南ちゃんはヤンキースの大きいTシャツにショートパンツという格好で、実は金南くんは南ちゃんを押し倒したい欲求を抑えるのに必死だった、というエピソードも入れたかったけど入れる隙間がなかった。毎回こんな感じで入れたいことは山ほどあるのに場所が見つからず断念、という執筆を続けています…。

高校時代の南ちゃんは多分、メガネをかけていたり、三つ編みかひっつめ髪をしている地味な感じの子で、本当は金南くんも南ちゃんのことが気になっていたのに派手な地主の娘の方になびいてしまった。実は地主の娘の方が先に金南くんのことを気に入ってちょっかいをかけたがために、脳内リビドー純情ボーイ金南くんはそっちにフォールインラブしちゃったんだけど、卒業する頃にはそんな自分を反省していたり…というようなイメージを浮かべておりました。どこにも書かなかったけどwww

それで私は何がしたかったんだ?

金南くんのお話を書きたかっただけなんだけど…なぜこういうストーリーになったんだっけ?って今考えているのだが本当に全く思い出せない(笑)。多分、だが、これまでのヒロインは過去に恋愛の経験があるという設定で書いたので、そうじゃないパターンで書きたかったのと、「ナムジュンが私の初めて」というのを書きたかったんだと思う。でも当初の衝動を本当に忘れてしまった。

4話目、エンパイアステートビルでまあまあ濃厚なキスをさせたところで一旦執筆を中断し、結局5話目を上げたのは12日後だった(書いたのはその前日)。その間に起きたことといえば、Yet to Comeのリリース、アルバム到着、9周年祝いムード、会食ショック!!と、まるで嵐に巻き込まれたかの如くで私は色々いっぱいいっぱいになってしまっていた。正直なところ、もう金南くんのこと書くの嫌だな、ってな気分だった。ナムさんの涙とか見て、ナムさんの心に思いを馳せたりしたもんだから、金南くんのキスとかそういうことを想像する元気が完全に失われた。でも結局、その時のぐにゃぐにゃした気分を忘れるには、また虚妄でもしたら良いかもしれない(あと普通に早く読みたそうな読者の声があった)と思うに至り、ナムさんについて安心もできたところで5話目に取り掛かった。ちなみに、4話目を書き終えたところで、濃厚キスの勢いのまま南ちゃんと金南くんがベッドインするかどうかは未定だったが可能性は極めて高かった。が、会食ショックにより、一旦お別れするという形になった。なんとなく、その方が金南くんらしいのでは、と思えたからだ。しかし、勿論、最終的にはベッドインさせるつもりだったので、南ちゃんには気の毒だけど、日本に帰る前日の夜に結ばれることにした。村上春樹オマージュの意味でベッドインする際は春樹に負けぬくらい濃厚に書いてやろうかと当初は思っていたのだが、ちょっとそこまでの元気勇気は出ませんでした。

初恋を引きずりいわゆる青春っぽいこともできないままキャリアだけはしっかり築いてしまった強い女主人公が、初恋の人と運命的に再会し、精神的にも肉体的にも結ばれて自分の弱さを知ってしまう、そういうお話にしたかったんだな。もっと噛み砕いて言うのなら、冷静な女性が(ナムジュンのせいで)愛欲に溺れてしまう、という話にしたかった。もう、ナムさんったら、罪な男♡

というわけで、「この人、大丈夫…?」って私のことを心配されている読者の方がいらっしゃるかもしれないので念のため伝えておくと、全然大丈夫です。逆に心配させてごめんなさい。でもちょっと自分の中の糖度指数が上がりすぎたので、こういうのは当分お休みするかも…いや、どうだろう、わかんない。すぐ書きたくなるかもしれないので休むとは言いませんが…。とまあ、こんなお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。もしよろしければぜひ感想を置いていってください。この話と全く関係なくても良いので。作者、すごく喜びます。

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第一話と執筆感想文は全文無料公開しています

人生リセットした25歳と年上弁護士キムソクジンの恋、全24話(2022.4〜連載)。 家具屋ナムジュンのスピンオフ(全8話)も収録

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