サボる才能
小学校のとき、3者面談の順番待ちのためだったか
放課後の教室で一人、本を読んでいた。
担任の先生が、
あなた、たまには気を緩めなさい
みたいなことを言って
4つの机をくっつけたその上に
面談が始まる時間まで寝ていていいよ
と言われたのだ。
私は驚いて、そんなことはなかなか出来ずにいた。結局はうつ伏せになって寝ているふりをした。
私は、頑張ってるねだのよく言われるタチだが
全然そんなことはなく、
それ以外のアプローチがわからないだけである。
常に頑張っていなくてはいけない。
という基本姿勢が自分の中に
あるということすら最近自覚した。
小学生の時、全く意味が分からなかったその思い出は、分からないままずっとあった。
社会に出て、同じことを別のアプローチで、
気楽にやってのける人達を目の当たりにして、
ようやく意味がわかった気がした。
うまくサボることも覚えなさいと先生は
そう言いたかったのだろう。
何事にも頑張っていなくてはいけないと
思い続けて生きるには、人生はあまりにも厳しすぎるのでしょう。
人に迷惑をかけず、優先順位を見極め、自分の機嫌をとり、目の前の現実に向き合い続けるためにサボる。そんな感じなのだろうか?
・・・でも、言ってるほど頑張ってないなぁ
サボれそうなところはサボっているなぁ
うーん。おかしいなぁ。
どうしたらいいんだろう。
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