好きなものに出会ったら、作者へ作品の愛を

好きなものを語ること。
学生の時は恥ずかしげもなく出来ていたけど。
社会に出てニュートラルな会話を、
もしくは、相手の時間泥棒にならぬよう心がけると。
自然と、好きなことについて語らなくなっていた。

そんな日々でしたが、好きなものを作った人へ、作品への愛を伝えることを始めました。
きっかけは、中村うさぎさんの『愛という病』を読んで、FacebookのDMで長文の感想と感謝を書き殴ったことだった。もちろん返信はないけど。

作者の表現に込めた想いを、しっかり受けられることが出来たら素敵だけど、それは難しい。
実際、作品を通して私の感じ取ることは
勘違いや独りよがりなことだと思う。
きっと、正しくはない愛し方をしている可能性だってある。

だけど、言葉にして出来るだけすぐ届けることにした。何故なら、感謝を表現出来ないまま死ぬ可能性が高いからだ。

感度の低い私の言葉だけど、使える手段はこれしか無い。という開き直り。

ドラマ「俺の家の話」
これからの人生で、私の味方になってくれるだろう作品。

世の中の意図的な沈黙のカーテンを気持ちよく開いたようなテーマ設定。
的確な配役や、役者さん役の表現で、現実離れした登場人物も受け入れられる。というか愛してしまう。ストーリーも掛け合いも、心地よい。

(全く見たことない人には以下ネタバレ)
特に、何話目かのラストシーン。
ホームに入ると決めた寿三郎と、寿一が別れる場面。
寿一というか長瀬さんから出てくる感情が画面越しに流れ出ていて自分にも少し染みた。
それに対して寿三郎さんというか西田さんの見送る姿も暖かい、少しの遠慮と、強がりと、ありがとうよって気持ちも、あいつ泣きやがってという気持ちも全部画面から滲み出ていた。親子だ!

この作品には、上のような
はっとさせられる瞬間が散りばめられていた。
ふと、画面を見ていることを忘れる瞬間だった。

そういう瞬間が、愛おしく。
義務的なわざとらしく出でいる愛ではない、隠しきれない役者さんの愛を感じられるってすご過ぎる。

臆病な人間好きにはたまらない作品でした。
めっちゃ幸せでした。
ありがとうございました!

愛してるって思える作品が自分の中にどんどん増えていくと思うと、
生きるのってめっちゃいいですね。

拙いけど、
これが今の私の言葉だから開き直るしか無い。

死ぬまで作品への愛を伝え続けよう。

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