欲張

好きな人とずっといたい。美味しいのものを食べたい。綺麗な景色を見たい。カラオケへ行きたい。平日の疲れを取りたい。

休日だった今日は、
お買い物に行って、それだけ。
それだけでこんなに疲れてしまった。
本当はもっと遊びたいのに。
ずっと過ごせたはずなのに、
彼との別れ際は本当に嫌だ。

欲張なのだそうだ。

今日は、あれもしたし、これもしたじゃあないか。どうしてそんなに欲張なの。

不満そうにその日を終える私へ
彼はそのたびに言ってくれるのだ。

何回目かで、ひょっとして私って欲張なのかしらんと、思い始める。

彼は1日で、自分のだいたいの体力で、
できるであろうことをなんとなく知っている。
そして、1人では出来ることは少ないことも知っている。

抱えきれない荷物を取りこぼしながらも、
もっともっと と 取れるものはないか
探している私を、彼は不思議そうに見ているのだろう。

さて、そんな私が出来ることといえば、
なんでしょう。

まずは、欲張であることを自覚すること。
次に、腕の中にある頂いた物をじっくり観察すること。

さあ、この二つできるかなぁ。

こんなふうに
少しずつ、自分自身の謎と対峙していきたい。
まだ、謎と思えていないことも沢山あるけど。
まず、謎を見つけて、ぶちまけて、噛み砕いて眺めて。

いつか作品を作って、あなたに会えるように。 
作品であなたとコミュニケーションをするために。

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