第二次性徴、あるいは懺悔

 東日本大震災のあった頃、私は小学生で、田んぼを挟んだところに住んでいるギャルと、才色兼備のギャルと仲が良かった。なんで仲良くなったかは覚えていないが、田舎の小学校にもスクールカースト的な、陰とか陽とかの違いみたいなのはあって、私は生粋の陰の者なので、その子たちみたいなイケイケと呼ばれる部類の人間とつるんでいたことを誇らしく思っていた。
 その子達とはたまに男女混合で遊んでいた。その時、押入れの中でおっぱいを見せてくれみたいなくだりがあったのを覚えている。結局女の子たちは見せなんかしなかったけれど、私は別に見せてもいいと思っていた。そういう、「良くないこと」を教えてくれたのは彼らだった。

 私はチキンレースでブレーキをハナから踏まず崖まで突っ込むみたいな、そういうムーブをすることで、それがオモロだととらえられることで、小学生から高校生くらいまでやってきたと思う。別にそれは私が面白いわけではなくて、人が理性でやらないことをただやっただけで、誰でもできることだ。尖りでもなんでもない。
 そして、多感な時期の子供には、下ネタが死ぬほどウケる。小中学生なんか、下ネタが天下を取る時期である。もうなんでもいいから下品なこと言っておけば引くほど受ける。しかも私は女で陰キャなので、そのギャップでブーストされてオモロ認定される。ただのアナザー・穴モテなのに。

 友人からは「下ネタ色々言ってるけど本当にはやってなさそう」と評されていたが、ネットで知り合ったよくわからん人間にえっちな自撮り送ったり、女神板で自撮り載せたりしていたので、全然やっている。ほんで中学から高校に上がるときにNSセケスもしてたので全然やりまくりである。夜中に家を抜け出してオフパコしたし、元彼とは一通りNSしている。
 大学に入ってからは門限も何もない自由になったので、もうtinderで即りまくりだった。ノーグダヨネスケだった。パレ搬もした。しかもそれが彼氏への試し行動も兼ねていたので最悪だった。でそのうちの一人といるのが楽しくて、NTRが発生し、その彼がキャバのボーイをやっていたのでノリで私も夜職を始めた。その後も即りまくっていたら今度は彼氏をNTRたので、大鬱モードに突入し、メンズエステとかいうおじさんに油を塗りたくる仕事を開始、p活で股パカパカして金を稼ぎつつ40万円で整形をし、自分がブスなので穴モテすらそう簡単ではない事実にようやく気づき、性欲皆無一門に入門した。

 本当に情けがない。これが私の今までのすべての懺悔だ。何もなせない何もかわれない私ってどうすればいいですか? 無理だろ。本当に大好きな人がいたとして、それなら私と一緒にいないほうが絶対いいに決まってる! エゴだ。本当に好きなら付き合ってなんて打診するべきじゃなかったんだ。決めたのは彼だけど、決めるよう迫ったのは私だ。私のせいで彼が嫌な気持ちになってるのに、せっかく信じてくれたのに裏切って、私は最低だ。穢れてるとか穢れてないとかじゃなくて、今も薄汚れているじゃないか。
 汚いものを差し出して受け取らせたのだ。死のうかな。死に時を探して生きてみようかな……

 無いサークル
意識高い系自殺サークル

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