いつも人で決める。


仕事をしていると、いろんなひとと関わることがある。そして、いろんなものをいろんなひとが、いろんな方法でつくり、売っている。私たちが「いっしょにやろうよ」と声をかけることもあれば、むこうからお願いしてくださることもある。

丹精を込めて考えて・つくられたものたちは、正直に言って、どれも魅力的です。はぐらかそうとしてるんじゃなく、本当にそう思う。それでも、結局なにもないまま関わりが終わってしまったり、何年にもわたって付き合いが続くこともある。

もちろん、お互いの雰囲気とかやりたいことはそれぞれちがうので「今回は見送らせていただきますね」ということはあるのですが、最後になにが決めてになってるのかを考えると、やっぱり「人」で決めている。

使い古されたような言葉で申し訳ないんですが、やっぱりどんなものをつくっているかより、どんな人がつくっているのかということなんです。

好きな人がつくったものを理解できなかったり・売れないかもなぁと思っても、私たち、というか僕は、こころよくお金を払ってみたいと思う。その人がどういう考えでつくったのか、そういうことを聞いてみたらきっと理解できるんじゃないかと思う。その人が会社に勤めている人で、会社の評判とか業績が悪くとも、その人が会社にいれば大丈夫だと思う。そうしてやってきて、今のところダメだったということはなかった。

僕は「服を売っている」というより「人を売っている」というのが近いと思っている。そして、こんなことを言っていいのかわからないけど、その人たちがつくるものだったら、モノはなんでもいいとすら思っている。好きなひとたちが楽しみながら・あるいは苦しみながらつくった商品なら、間違いない。

「あとは任せてください、すてきなお客さんに買ってもらえるようにがんばります。」と胸を張って言える。

そう思わせてくれる人たちと、これからも付き合っていきたいと思う。


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