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オープンかクローズドか。OpenAIの方針からみるAIのリスク【Off Topic Ep165】

宮武徹郎と草野美木が、アメリカを中心とした最新テクノロジーやスタートアップビジネスの情報を、広く掘り下げながら紹介するPodcast『Off Topic』。このnoteでは、番組のエピソードからトピックをピックアップして再構成したものをお届けする。

Off Topic『#165 AIは仕事を奪うのか?その影響と安全性』と『#166 AGIリスクと現実』では、ビジネス映像メディア「PIVOT」プロデューサー・国山ハセンをゲストに迎えて収録。2人が「この対談が公開されるころには、取り巻く状況は一変している可能性もある」と語るほど、現在、AIは爆発的な発展が進んでいる。今回は、『#165 AIは仕事を奪うのか?その影響と安全性』から「AIとクローズドモデルが抱えるリスク」についての内容をピックアップ。いま、AIがはらんでいるリスクとはどのようなものなのか?

AIは、どれくらいの仕事を奪うか

ゴールドマンサックスのレポートをもとにした、Forbesをはじめとした諸メディアの記事は、アメリカにおける職業の25%がAIによってリプレイスされる可能性を取り沙汰したが、これはミスリードであると言わざるを得ないと、宮武は指摘する。同レポートを詳細に見れば、7%の職が完全自動化によりリプレイスされ、63%は一部自動化。つまりAIが仕事をアシストし、働き手の利便性が高まるとしている。そして、残りの30%は影響を受けないとも示されている。

Goldman Sachs

AIのコード生成技術についていえば、既存のコードをリピートしたりバグをトレースすることには長けているが、新たなコードをつくるなど、高レベルのコード生成は人間が行い、AIはアシスタントとして利用するというのが現状である。ただ、AI導入によってコスト削減が多分野で進んでいるのも事実であり、AIの能力が指数感的に発展するなか、人間のレベルに到達するのは時間の問題ともいえる。

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