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【頭痛持ちの心得】


クモ膜下出血の報道を聞くと背筋がゾワっとします。今でも。
特に仕事にかまけていると、不思議なもので段々「病院にいかなくても大丈夫な気がしてくる」「健康に留意しない自分を肯定し始める」
私がそうでした。
2007年から2008年の頃、残業だけで月150時間超えを半年近くやってました(自分で好きでやってたんですが)
給料より残業代の方が高かったのが何なら自己満足の材料でした。
それより10年以上前のラジオの頃から実はひどい片頭痛持ちでした。
「態度が悪い」「集中しろ」「なんで終わってない」
結構な確率で若いころの私はこんな時片頭痛でフラフラしてました。フリーって身体の弱みみせられないって信じてたので人に言いませんでした。ツケは40歳前に来ました。
それ以後のことはまあともかく。
片頭痛を語る人って職場に一杯います。気の毒なくらい。
頭痛薬が欠かせない人、一杯います。
いちいち言っても押し付けがましいので言わないできましたが本当の気持ちとしては「市販の薬の問題じゃない。病院行け」です。頭痛を薬で抑えるのは危険なんです。
なまじ痛み抑えてしまうと症状の変化に気づかない。かすかなサインに気づきません。ひどいサインが出りゃ気づきますけど出ない人の方が多い。あえて嫌なこと言います。「薬飲んでる自分に酔うんじゃない」過労死の一番の原因は自分にあります。自分の身を守ることは勇気が無ければできません。相手がパワハラ組織であろうが「夢」や「やりがい」であろうがです。
私が発症してから主治医と落ち着いて検査結果を聞いたり色々話ができるようになったのは入院して相当経ってからです。お見舞いの方々にはバレませんでしたが、医者は私が記憶障害や幻覚で実は一日のうちほとんどわけがわからないままだったのを当然知っていましたから。なので落ち着いて話をするまで相当観察を続けてのことだったようです。
クモ膜下出血の前兆は地獄のような頭痛ですが、実はそれが無い人もかなりいます。前兆らしい前兆が無い人です。前兆が無ければ無いほど当然リスクは跳ね上がります。突然倒れ周囲もわけがわからなかったら・・・でもその時点からタイムリミットは45分です。脳梗塞だったら確かもっと短い間に搬送しないと後遺症が大きいはずです。
私はとんでもない痛みで「あ、死ぬな」という前兆が実は二回ありました。一回目は倒れる四か月前くらい、二回目は二か月前。どちらもいつものように慌ててラムネかじるように適当な数の一番強い市販頭痛薬かじってました。その二回に限ってはそれでも収まらず、何十分も動けませんでした。
主治医は静かに言いました(ちなみにとんでもないゴッドハンドの先生です)
「惜しかったね」
「はい?」
「そこがチャンスだったよね。そこで病院に来ていれば」
「ああ、そういうことですよね」
後悔ですよ。たとえ助かっても。いえ助からなきゃ後悔もできません。倒れる瞬間には思考もできませんから。
助かったからこそ動かない左半身さすりながらその時初めて後悔で泣きそうになりました。(ずーっとヘラヘラしてたんですよね)
だから周囲の人に私は言い続けています。
「頭痛は持ち帰るな。薬じゃなくて病院へいけ。」
薬で抑え込んだらピンチにすら気づけなくなります。

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