Eddie Van Halen
今年は明け方や午前中の悲報が多い。
十代の頃のギタリストの死で本当に悲しかったのはゲイリー・ムーアが亡くなった時だった。できればそれだけでもう充分だったよね。
ブリティッシュ・ハードロックを教えてくれたのがゲイリー・ムーアだった。高校生の頃だ。とにかく夢中になった。三大ギタリスト、ツェッペリン、ヤード・バーズ、フリー。きっかけはゲイリー・ムーア。
同時代、アメリカには常に比べられる天才がいた。
歯を噛み締めるような容赦ないアスリートのストイックさで押し切るゲイリーとは対照的に陽気で軽くて飄々としていて。まるで変幻自在。シンプルな構造のギターでシンプルなプレイなのに変幻自在。そして何より楽しそう。
アイルランドのアスリートに鍛えられた私の耳には彼のダンサーのようなギター・プレイはまぶしくてくすぐったかった。
誰もがやったことのないような事を
世界中の若者が真似したくなるようなことを
笑顔で楽しそうにやってしまうギタリスト
彼の偉大さに
愚かな自分が気づくのは大人になってから。
世界中のキリキリとしたファンの目を軽く受け流すかのように時にはキーボードを弾くだけだったりする。それも楽しそうに。
その目の前でギターを弾く二代目ボーカリストのメンタルにまた歯ぎしりしたり。
彼の背中に羽が生えてしまう日を想像していなかった。
晩年、ガンと闘っていることは知っていたけど。
願わくばその羽でどこまでも自由に高く飛んでほしい。
あの笑顔のままで。
#Eddie Van Halen
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