初めて沼った芸人さんと界隈

わたしはこのコンビが大好きであるのを語りたい。本当につたない故に陶酔している表現になってしまうが彼らが好きなのだ。


M-1が終わった数ヶ月後に、偶然𝑌𝑜𝑢𝑇𝑢𝑏𝑒で一目惚れした。


綺麗なネタで詰まるところを知らない、颯爽としたコンビというのが第一印象であった。 トップバッターというのも後で知ったが、決勝の全ネタを見た後でもただ1組だけ心に残っていた。

YouTube動画の中から過去ネタ、他人との関わり方を探るべく漁り、ラジオ各種にも手を出した。

両人とも人格者であり、どこか品がある。

バランスの取れたコンビだと思った。人の弱さも知っており、陽の世界で常に生きてきた訳でもなさそうな、陰陽併せ持つ独特の落ち着きように惹かれた。

特に彼らのネタは作成者の言葉の機微と、研ぎ澄まされた感性が見られたし完成度が高く芸術作品かのようだった。

そしてツッコミの優しさがいつも包み込んでいた。綺麗なネタにはツッコミの存在を絶対に抜かしてはいけない。

浜田さんの存在は他人の良さも彼自身のよさもふんだんに引き出す。あの人は本当に良い人間であると思う。

私は浜田さんがradiotalkやゆ~かべで語ることは共感するし、思考も似ていると感じることがある。人との関わりや正義の行方、日常にどのように向き合うかという生き方の面など。

しかし決定的に違うのは思ったことを外に出し積極的に行動するという所、見過ごさない点。


あの人を見ていて思ったことを挙げるとするといくつかある。深く物事を考えていながら、しっかり主張はする方。周りの空気を読むのは上手だが疑念を抱いた点はいつまでも引きずる頑固という一面も顔を出すことも。

基本的にはバランスよく振舞える人である。相方のボケに正論ツッコミをしつつも穏やかに笑う。漫才劇場のお披露目の際にやっていたエビ天の勢いは息を潜め(ようつべ公式参照)、ボケを殺さない空気感を作り出す。

天然の世話を焼いているような、一緒に楽しんでいるようなゆったりとした掛け合いを作っている。

また儚さが二人にある所も惹かれる所以かもしれない。パワフルを押し出したコンビではなく、繊細なバランス感覚を重んじる所は綺麗であると感じる。

私は圧倒的に目立つムーブをする人は嫌いである。と思っていた。前のわたしにとって芸人さんのイメージはそんな感じで「笑わせる側の人ってバリバリ陽キャで常にうるさそう」
まあ陰キャの偏見だ。とても歪んでいるのでそんな印象しかなかった。

しかしそんな事はない。今の界隈を見渡すと様々な芸風の方がいらっしゃる。

この2人は寡黙な訳でもないが、常に余裕がある落ち着きを見せる。それでいて面白い。
こういうのが好きだなと思う。


また、わたしにも好きな傾向が見つかった。
漫才>>>>コント

日常の延長のようなおしゃべり、それが漫才だ!と最初に思っていたからだと思う。客に見せる(魅せる)のが芸人であるが、二人の世界自体が面白い、切り取ったところを見て!といった感覚が近いのかもしれない。

耳だけで聴いてそれだけでも面白いという思えるものが本当に好きだ。
聴覚は少ない情報量である。
一方視覚が一番多く、わかりやすい。どれだけ細かく演じられいるかが上手さともいえよう。しかしそれは見る側の解釈を狭めていると言えるのではないか。

わたしの重んじることは想像力なのかもしれない。情報の少ない限られた中で表現される言葉の美意識。それは広がりを生み、限界がない。
漫才の魅力だと思う。

全く違う分野になるが、どこかで(多分Twitterなど
類)QKのふくらpと永見さんが似ていると言われていたのを見かけた。

いや、それ違うとその時思った。
pは「百点は取り飽きたので~」でそもそもの枠を壊していった創造タイプである。

私は永見さんは創造もするが、どちらかというと想像を形にするタイプだと思う。楽しい楽しい空想の世界に取り込んでくれる。その世界を作れるのは言葉や物事への感性がとても優れているからではと考える。
いつか頭の中を覗けたらと今日も漫才を見ている。



また実は永見さんはあまり本を読まないというのを最近知り、驚いた。
浜田さんの方が本を読むし好きな作家さんも教えて頂けた(サクラバシ919でのゲスト出演の際 )

驚くことであったが物事を見るときの想像力が幅広く、頭一つ抜けている。(身長も)
本当に不思議なひとだ。

不思議な存在

読めない人と思っていたが人間らしいところが沢山あり、浜田さん同様目が離せない。


最後にどうでもいいことを


私が2人をTwitterで言及する時、鍵垢なためほぼ好き勝手言う事が可能だ。
浜田さんのことは気分で好きなように呼べるが、永見さんだけはしっくり来なくて常に名字+さん呼びである。
公開アカウントで"だいごくん"呼びしてるファンの女の子がすごい。


…私には無理だなぁ。

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