11kgと20kg
人生でこれほど誰かを抱くことになるとは思っていなかった。娘の話だ。うちにはもうすぐ3歳と6歳になる2人の娘がいる。
ちなみに上は20kg、下は11kgの重量がある。
一般的な物の重さに換算すると、2L入りペットボトルの6本入りダンボールが約12kgだ。缶ビール24缶入りのダンボールがだいたい9kgくらいなので、上の娘はあの24缶入りダンボールが2つ分+αの重さだ。
だいたいの重量は想像してもらえただろうか?ちなみにダンボールと違って人体は持ち運びやすさとかは一切考えられていない。
娘の意識がちゃんとしていればしがみついてくれたりもするが、寝ている場合はアウトだ。
ぐにゃぐにゃの軟体生物のような、大きめのビニール袋に重量分の水を詰め込んだ、つかみどころのない袋を抱きかかえるようなイメージだ。めちゃくちゃ運びづらい。
娘の寝落ちと介抱
うちの娘たちは森のようちえんというちょっと変わったところに通っていて、そこでは園舎がなく朝9:00-昼14:00頃までを森で過ごしている。昼ごはんは毎日がお弁当だ。
かれこれ4年間、妻が毎朝せっせとお弁当を詰めている。偉い。妻が妊娠糖尿病で入院していた時は2週間ほど僕がお弁当を作っていた。写真付きの引継ぎ資料を作って義理のお母さんに頼んだこともある。
そんな風に毎日が遠足なもんだから、当然のようにほぼ毎日が帰りの自転車で娘2人は寝落ち。3Fのわがやまで抱きかかえてエレベーターで運ぶことになる。
これがね、重い。酔っ払いを抱きかかえて移動するのが困難なように、意識を失っている人間というのは本当に重いのだ。
それでも下の娘の11kgはまだかわいげがある。
3人乗りのママチャリの前席から寝落ちした次女を文字通り引っこ抜くと、薄れゆく意識でしがみついてくる。いつも公園で思いっきり遊んで泥だらけの格好なのでくっつきたくはないのだけれど、まぁかわいい。許せる。
上の20kgの娘になると、これはもはや重量物の搬入という感じだ。気合いを入れて引っこ抜いて抱きかかえる。コレを運べるのは体力的に10分くらいだろう。いずれはベビーカーで運ぶ必要が出てくる気すらしてくる。
愛情のスイッチ
もうホントこの2匹を運ぶこむのは重労働なのだけれど、抱きかかえていると草の匂いや泥の匂いが混じって娘の匂いもしてきて、小さな心臓の鼓動や寝息が聞こえてきて、なんだか幸せな気持ちになったりする。
こういう状況になると、守ってあげたいと思うようにインストールされているのかもしれない。条件反射的に親ボタンや愛情スイッチを押されたような感覚だ。
そういえば、昔友達が付き合い始めの彼女とのノロケで、酔っ払って嘔吐をした時に両手で受け止めてくれて、しかも笑って処理してくれてますます惚れたって言ってたな。
親っていうのは、こどもに対してはそれに近い愛情があるのかもしれない。
そりゃ何度も脱糞したお尻を拭いたり、寝ゲロに近い吐き戻したミルクを処理したり、何もかもお世話してくれば自然とそうなる。
今日もまた、泥だけの2人が帰ってくるんだろうなぁ。
今週末は天気が荒れそうだし、外遊びどころじゃなさそうだから、あのエネルギーの塊2つがどうにか室内で満足してくれることを祈るしかない。
外は台風だが、家の中も台風のような事にならない事を願うばかりだよ。。。
家の中の台風対策もお忘れなく。
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