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中国のライセンス業界の今に迫る!

今回は中国の版権業界のお話をご紹介します。どの業界も同じですが、やはり商品やサービスの差別化は大事ですね!また、商品やサービスに対する熱い思いを持ち続けることも非常に大事だと考えさせられました。ご興味のある方は是非ご一読くださいませ。

「IPが安定した上で最後に商業化を展開すべき!」ブラインドボックスと言えば、どういうのが一番お好きですか?可愛らしいミニオンズ、子供の頃の記憶がたっぷり詰まっているスポンジボブ、アート感たっぷりのブリディッシュミュージアム、もしくは雪の王様や典型的なラブストーリー白雪姫などなど・・・過去の何年間の中でブラインドボックスは新消費商品の売り上げに大きな影響をもたらし、IP業界の焦点にもなっていました。

国際ライセンス協会の関連データによると、2019年の全世界IPライセンス商品の売上は2928億ドルにも達し、前年比4.5%増、ここ6年来の最高増率に達しました。他にもデータによると、中国のライセンス市場の規模は安定で継続的に増加しつつあり、2021年までには1112億元までに伸びると予測。IPの種類も豊富で、競技、文化作品、地方特産などもIPを生み出しています。「IP=フロー」の時代はすでになくなり、IP市場は日に日に飽和し、キャラクターや内容の類似がIP産業の長期発展を妨げているため、どうやってIPの人気を継続させ、且つIPの商業価値を保つことが業界の課題でもあります。今期の「有数青年家」では有名なIP「吾皇万睡」のライセンスチームの責任者张斯瑛氏をインタビューしました。

「猫咪吾皇」というキャラクターは2014年に誕生し、2015年に創作者デザイナーの白茶により絵本の「就喜欢你看不 惯我又干不掉我 的样子」でデビュー。2016年にIPとして成立 。現在のキャラクターでは吾皇、巴扎黑、翅中などのキャラクターがあり、多方面のキャラクターライセンス業務開発、商品開発、デジタルメディア、出版物の4大カテゴリーとして業務を展開。张斯瑛氏としてはIPの商業化は必ずIPの本来の姿を傷つけないことが大前提。その中で、IPは取引先の需要を深く理解する必要があり、且つIP自身の立場から物事を考え様々な意見を上げるべきとのことです。一つのIPが安定しているかどうかを判断するには、フォロワーがどういう人たちか?どれくらいフォロワーがいるのか?がポイントだそうです。

「吾皇万睡」は当初 、デザイナーの白茶がデザインした沢山の猫のうちの一匹、当時のデザインはみんな大きな目でウルウルとして可愛い瞳のキャラクターが多く、どれも似たり寄ったりでした。デザイナー白茶は猫は傲慢な態度の方が似合うという思いから「吾皇」のようなキツい目のした猫キャラクターが生まれました。このキャラクターが誕生してからはすぐにweiboで人気上昇し、何十万人のフォロワーが一気に増えただそうです。

現在 、傘下のキャラクター「小曲奇」は200万人余りのフォロワーがいて、100万人フォロワーの時点で既にビジネスの取引もありましたが、本格的に商業化はしていません。IPとしてもう少し安定してからが理想です。今後もライセンスビジネスをしながら継続的に更新し、さらに進化し続けることを望んでいると語っていました。


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