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国内旅行2023 JAL特典航空券のおまけで沖縄カオスな旅

旅行と言えば基本は海外に行くのだが、
たまには国内も行く。
海外に行けばだいたい何らかのトラブルがあり
記事のネタにはなるのだが、
国内はありがたいことにそうそうトラブルはなく
それに伴い大したネタもないのが実情だ。


1.JAL国際線特典航空券での国内線区間

2023年、私はマニラ発のJALの特典航空券を発券した。
マニラ発の旅程は燃油サーチャージが格安(か不要)のため
「せっかくマイルで発券したのにサーチャージ高すぎ」
問題を回避することができるからだ。

ついでに言うと、2023年のJAL特典航空券ルールだと
マニラ→東京の後、24時間以内の出発ならば
東京発のJAL国内線1区間を追加料金や
追加マイルなしで予約できる
(国内線の空港使用料等は別途支払う必要あり)。

なので私は、マニラから成田に帰国した翌朝のフライトで
羽田から那覇に行く旅程で特典航空券を発券した。
マニラから同日乗り継ぎで那覇に行くこともできたのだが、
一旦自宅に帰って荷物を入れ替えたかったこともあり
このような旅程にした。特典航空券のルール上、日をまたいでも
空港が成田と羽田で違っても24時間以内の乗り継ぎならOK。

ということで、行きの羽田→那覇のフライト。
羽田那覇便は割と便数が多いので、
私は朝早すぎない午前中の羽田発で那覇に向かった。
通勤ラッシュ時に空港に向かいたくなかったので。

飛行機に搭乗してから気が付いた。
やたら乳幼児連れの家族が多く、その子どもたちが
気圧の変化に伴いあっちこっちで泣き始めた。
泣き声は連鎖反応となり、大合唱になってすごかった。

私はかつて中東に住んでいたことがあり、
現地のしつけのなっていない金満アラブ人子どもの
やりたい放題に慣れっこになっているので
乳幼児の泣き声ぐらいでは動じないのだ。
それにしてもけっこうなかなか大音量だった。

各児の泣きっぷりがすさまじかったので
飛行機を降りるときに客室乗務員が困り顔を作って
「おくつろぎ頂けたでしょうか?」
(本意→赤ちゃんギャン泣きで大変!お疲れ!)
とわざわざ声をかけてきたほど。

うん、こんなのは序の口だ。
トラブルなどとは言っていられない。
ドンマイ自分。

そんなスタートの沖縄一人旅。
離島を含め、これまで何度も沖縄に訪れたことがある。
今更新しく見るもののはあまりないのだが、
例の本島北部の水族館には
まだ行ったことがなかったので、
世界遺産の今帰仁城跡を見るついでに
水族館も行ってやろうかなという気になった。

私が上から目線なのは、
海の生き物にあまり興味がないからだ。
また、一応行きましたよ、見ましたよ、という
既成事実を作るために行くようなものだからだ。
つまりそんなに乗り気ではないということだ。

2.那覇バスターミナル

那覇に到着した翌日、私は例の水族館に向かった。
高速船で北部に向かうことにしたのだが、
那覇の高速船乗り場は最寄であるゆいれーるの
美栄橋駅から微妙に遠い。たぶん徒歩15分。

朝から汗だくつゆだくになるのが嫌だったので
私は泊まっていたホテルの近くにある
那覇バスターミナルからバスで
最寄りのバス停(泊高橋)に向かうことにした。
バスだと降りて徒歩6分で高速船乗り場だ。

那覇バスターミナルは路線によってバス停が
細かく分かれていて不慣れだと大変だが
私は事前にネットでバスの時刻や路線を
調べていたので迷うことはなかった。

日本の公共交通機関の素晴らしい所は
時刻に正確なところと清潔で故障がないこと。
那覇バスターミナルのバス停には
電光掲示板があり、次に来るバスの予告と
それがあと何分で到着するかまで
リアルタイムで教えてくれる親切仕様。

さすが日本だ。日本人として誇りに思う。
と、私の乗る予定のバスが遅延予告。
数分遅れる模様。こういうのも親切だ。
時刻なのにバスが来ない!とかって
あせらなくていい。

そして遅延予告をしていた数分後
掲示板に表示されていた私のバス情報が
突如として消えた。えっと、どういうこと?

私は海外のいいかげんな公共交通機関の運営を知っている。
電車なりバスなりが、最終目的地まで行かず
突然途中の駅で止まり、アナウンスが入る。
「この先は混雑しているから、この駅から先は行かないYO
おまえら全員今すぐここで降りて後続車を待てYO」

現地人は慣れっこらしく、ぞろぞろ降りていくのだが
日本人の私にとってはけっこうあり得ない状況。
Suspended(運行一時停止 この先わからん)
Terminated(運行中止 これ以上動かん)
Cancelled(運行休止 そもそも最初から動かん)
日本じゃあまり聞かない英語も海外ではよく聞く。

いやいや、ここは那覇。ばっちり日本国内のはず。
でも掲示板からバス情報が消えてしまったのだ。
私はあせってバス案内所へ向かった。
案内所の人なら代替ルートのバスを教えてくれそうだ。

バス案内所へ行くと無人だった。朝9時からだとさ。
いやいや、この時間(朝7時台)通勤通学需要で
バスはバンバン走っているんだけど案内所は無人なのかい。
ということで、無理やりバス会社の事務所へ行き
乗る予定のバスが来なかった旨をスタッフに話す。

バス会社の沖縄叔父がPCで運行状況を調べると
「そのバスもう出発したさー」と。どういうことだ?
いやいや、遅延表示のあとに表示が全て消えたと言うと
「それ、もうすぐそこにバスが到着するって意味さー」

もうすぐ来るからと表示を消す仕様がせっかちなのか、
表示が消えたからとあせってすぐに案内所に行って
代替案を求めようとした私がせっかちなのか
いまだに結論は出ていないが、とりあえず
代わりのバスに割とすぐに乗れたので結果セーフ。

3.例の水族館

水族館まで高速船で2時間、そこからバスで10分ほど。
午前11時には到着したのだが9月の平日、
そこはたくさんの家族連れでにぎわっていた。
そうだ、昨日のフライトも家族旅行率が高かった。

そして水族館。いるわいるわの未就学児たち。
学校と比べて保育園幼稚園は義務じゃないから
親としても罪悪感なしで休ませて
家族旅行をしやすいんでしょう。

小さい子たちがあっちで騒いで
こっちで走ってと縦横無尽の運動会。
まあ子どもだしこんなもの、
と自分に言い聞かせて進むと
次はどこかの人民共和国の団体の皆様。

声でかいんだよね、あの人たち。
子どもが騒いでいるっていうのに
大人も負けずに大きな声を出しているから
いやまあすごいのなんのって。

私は中国語が全くわからないので
彼らが何を話しているのが全然わからないが、
たぶん「この魚はうまそうだ」とかって
食に関する話題で大騒ぎしていると思う(偏見)。
私は中国語の音量が気になって落ち着かない。

ベビーカーをよけ、走り回る子どもをよけ、
団体旅行の人民をよけながら館内を進むと
今度は小学生の遠足だか修学旅行だかの団体。
その数ざっと100人。うそだろおい。
100人の子どもがおとなしく魚を見るわけがない。

もう私は一人、戦場のような水族館で
どうやって生き延びればいいのかと自問自答。
とりあえず有名な大きなサメの写真を取って
そそくさと撤退することにした。

「ずらし旅」とかいうキャッチフレーズで
感染症の蔓延を防止するためにも
積極的にオフピークに旅をしましょう的な
旅行業界の誘導に乗って平日に沖縄に行ったのに
何だこの喧騒と人口密度は。

コロナがとりあえず落ち着きを見せた2023年、
異常な円安で外人にとって日本の国中の全てが
バーゲンセール状態なわけだから
みんなでわんさか日本に押し寄せてくるわけで、
有名観光地は平日でも人であふれホテルは値上がり。
お土産屋さんも売り上げV字回復してそう。

一方で水族館の後に訪れた今帰仁城跡は
広大な敷地の割に観光客がほとんどいなかったので
今行くならちょっとマイナーな観光スポットが
人が少なく余計なストレスがなさそう。

今帰仁城跡は日陰がほとんどないので夏の観光は暑い


4.個人的なお勧め 那覇-名護/本部の高速船

メリット

1.乗船率の低さ
私が乗船した9月の平日の乗船率、
行きは体感5%、帰りは3%といった具合だった。
ガラガラで快適。経営が心配なレベルで閑古鳥。
頼むから観光客の皆さん乗ってあげて。

2.運賃の安さ
同区間を運行するバスよりも安く片道1000円。
また、ネット予約やキャンペーンなどで
より安く乗れる場合もあるので要チェック。
頼むから観光客の皆さん乗ってあげて。

3.揺れの少なさ
たまたまだったのかもしれないが、
往復ともに大きな揺れを感じることがなかった。
余裕で許容範囲で快適だった。
頼むから観光客の皆さん乗ってあげて。

4.遅延のなさ
那覇市内の渋滞により沖縄のバスは
遅れるイメージが強いが(偏見?)、
フェリーは時刻ぴったりに運航した。
まぁ航路はそう簡単に渋滞しないだろうしな。

予定通りの時刻に本部(渡久地港)に到着したので
夏季限定の本部町運営の無料バスに
スムーズに接続して水族館に行くことができた。
頼むから観光客の皆さん乗ってあげて。

デメリット

1.天候次第では欠航になる
だから船が出ないときの代替プランを
用意しておく必要がある。
那覇の出発地である泊港の近くのバス停から
やんばる急行バスが北部に運行しているので
私は船が欠航だったらバスにしようと思っていた。

2.とまりんから高速船の発着所が微妙に遠い
とまりんとは那覇の泊港のターミナルビル。
多くの旅行者がゆいれーるの美栄橋駅から
10分弱歩いてとまりんに向かうと思うが、
とまりんからさらに発着所まで6分は歩くので
夏は汗だく必至。

3.運航本数が少ない
那覇と本部を1日2往復運航なので
スケジュールがうまく合わない場合は
片道は船、片道はバス、といった具合に
利用計画を考える必要がある。




ま、沖縄の地名人名は全然読めないという話です。
今回高速船やバスを積極的に利用したからこそ
勢理客(じっちゃく)、保栄茂(びん)なんて読みを
新たに知識としてインプットできた。
今後のQuality of Life爆上がり間違いなし。

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