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2023.1.9(日・祝)ねぇねぇ紅白歌合戦振り返り①~創作

私が創るわけ。

ねぇねぇずのねぇねぇ実験室は念に3回大イベントを開催している。
なんでこういう事になったのか、正直よくわからない。
ま、簡単に言うと流れでそうなったのだ。

私自身ものすごく「モノ」「コト」を作るのが大好きだ。
もう、創りながら興奮すら覚える。
そもそも、今の時代には数多くの「面白いモノ」が存在する。これらは、元々どこかで既に発表されているものが大半だったりするのだ。
もちろん時代の流れと共に、新しいモノが出ないわけではない。
そして、私と同年代に受け入れられるとは考えにくいものだ。

そんな中、徹底的にパクって、もといオマージュしようと思ったのが「NHK紅白歌合戦」である(そしてこれがそもそもの引き金で、どんどんエスカレートしていくのだが)。

紅白歌合戦には「歌」という基本要素にプラスして、多くの「絡み」が存在する。司会との「絡み」に多少強引さもあって、一夜漬け感すら感じることもある。
いわゆる元祖がある以上、そこに「マネ」もあれば「オマージュ」、「過剰表現」も必要なのである。

そこで書き始めたのが台本である。なぜここまで私が台本にこだわるのか。話題のひろゆき氏が、「クラブハウスは、所詮は「素人のおしゃべり」なんですよね。素人同士が電話やLINEで話をするのは構わないんですが、それを聞かされるのは非常に苦痛をともなう。」と語っていた。
プロのようにやる行為が痛々しいといった仲間だっていたのだ。

でも、ひろゆき氏の仰ることもよくわかる。私が聴いていて面白いルームが少なかったのだ。
だったら、私が大好きな人たちを巻き込んで、「テレビごっこ」「ラジオごっこ」してみたいと思ったのだ。そんなことをいつも心に大切にしながら、今日もパソコンに向かい続けるのである。

★ひろゆき氏の発言はこちらから

紅白の台本は。

終わった瞬間に私の手元に残った台本は、Rev.16となった。
実は、12月頭の時点で台本はほぼ出来上がった。ただ、この時点では未定が多かったのだ。

紅組司会の恵子ねぇと白組司会の矢野淳一さんはすでに決定していたが、総合司会が決まっていなかった。この時点で私は副音声をやることを決めていたこと、前述のお二人がいい意味でノリがいいので、対等に渡り合ってくださる総合司会探しは困難を極めたのだ。
そこでお声がけさせていただいたのが、下間都代子さんだ。
関西地域では知らない人はいないかも、阪急や京阪電車の車内アナウンスや夕方のニュースでお世話になっている方も多いだろう。

下間都代子さんには一度断られていたのだが、「クラブハウスを盛り上げたいと思っている」ことを知っていたし、「何かあったら!手伝えることは言ってね。」とお声がけ頂いていたので、今しかないと思ってお願いした。しかし、この日は残念ながら…と一旦断られたのだ。
ところがしばらくしてその日に時間が取れたからという事でお声がけ頂き、お願いすることができたのだ。
これには本当に天が味方してくれたと思った。

そして、都代子さんに台本は必要ないとは思っていたが、総合司会の都代子さんをイメージして台本を大きく書き換えた。
これは、単純に、この三人の絡みが観てみたかったのだ。
そして、エントリー(参加申込および口約束も含め)してくださった方が参加できなくなったり、逆に参加できるようになったりして、男女比が最大3組の差が出てしまったりで4日前に出演が決まった人もいる。
ぎりぎりになってOKしてくださった、Kiyotaka Tsuchiyaさんとロイ山本さんには感謝しかない。そしてご縁を繋いでくださったMats Takahashiさん、本当にありがとう。

出演者が大きく入れ替わったことでここからほぼ台本を書き直すことになった。どうしても流れを作りたかったのだ。
トップバッターには、勢いを出すようにお願いしたい、中盤にはもうひと盛り上がりを持ってきたいとかいろんなことを考えて、出演者の名前と曲名(曲名がこの時点では出てない方も居たので)を描いた名刺を並べ組み替えていった。
そして、両チームの司会(恵子ねぇ、矢野淳一さん)を最後に持って行くことにしたのだ(これはInstagramのLIVEの都合上)。
実はこの時間が一番苦労した。1時間以上悩み、コーヒーは5杯以上飲んだ。

そこから「NHK紅白歌合戦」を見つつ、必要なところはメモをし、これまでの台本をすべて捨て、イチから書き直した。このタイミングから私は大泉洋さんにとり憑かれたような日が続き、夢の中まで彼は登場したのだ。

司会をはじめ、すべての出演者が決まると笑えるほど面白いほど、台本と共に私の頭の中で全ての流れが動いていく。ステージやBGM、効果音からタイミングに至るまで一本のテレビ番組が出来ていくのだ。勝手に。
だから、関わる人は本当に重要なのだと思う。

そして、驚かれる事なのだが、27ページにわたる台本は実に私の頭の中でリハーサルと共に3時間ほどで産まれる。
台本を書いたとしても、一言一句、もちろんその通りにはいかないし、そこはアレンジをして頂いて全く構わないのだが(むしろしてもらった方がいいのだが)まるで出演者が頭の中で動き始めるのだ。この瞬間まで来たら後は早い。

何故台本を書くのか。

「たかがクラブハウス。なんで台本まで書くのですか?」と言われたことがある。しかもこの続きには「しっかりと台本まで書いてルームされると、ゲストさんに比較されてしまう。」といった苦情めいたメッセージを頂いたこともある。

何故台本を書くのか。ここには大きく理由がある。

第一に、「時間計算」をしたい。
現代人は時間がない。だからこそある程度終りの時間を提示したいのだ。終わりのない時間拘束は辛い。

第二に、「忘れていて紹介できない」を無くしたい。
流れの中で言い回しなどはどうでもいい。重要なことは伝えたいことを伝えることを忘れることだ。だから伝えたいことをまとめておきたいのだ。

第三に、モデレーター同士での「意思の疎通と円滑な運営」のため。
素人の話を聞かされるのがつらいのは、意思の疎通が取れないから。よくわからないぶっこみを少なくすることができるかもしれない(とはいえこれも思い通りにはいかない)。何より、台本に目を通して頂いて参加していただくと、流れがわかっているからとんでもない発言をしているという印象を避けることができると思うのだ。これは読んでいる、読んでいないは書いた人としては良くわかる。台本を誰よりも読むのは矢野淳一さんだ。
クラブハウスでは、ブロックというツールがあるのでちょっとしたことでブロックされてしまうケースもあるのでチーム戦である以上、この意志の疎通がものすごく大事な気がしている。

第四に、ゲストさんをお迎えする場合には「感謝と確認」を同時にしたい。
ゲストとして来ていただく場合、普段は使っていない時間を使って、様々な情報や学びを提供してくださるのだから、それを事前準備無しに迎えるのはとても失礼な気がしている。著者の方ならまず直前に発売された本はしっかり読みたいし、それまでに出された本もなるべくなら読みたい。YouTubeだって観たい。過去のReplayも聴いておきたい。過去のReplayは、声色から地雷(あまり話したくない話)がどこにあるのかを知ることもできる。
なにより、たくさんの事前情報をいれておくと、その人の話がより深くなるし、なんといっても拡げることができる。簡単に言うと、座布団とお茶とお茶菓子を用意しているようなもので、初対面で接点がなくてもゲストオファーしているのでこれは必須の作業なのである。

第五に、私の確認と自信のためでしかない。
もう一度伝えておくが、私はプロではない。単純に好きなのだ。ルームを開く瞬間、顔は見えていなくてもステージに立つような気合をいれている。そこに自信をもって臨むために目の前に鏡を置き、毎日台本を書くのだ。

なかにはこの作業をなんて「面倒で無駄なこと」という人もいるだろう。
でもこの「面倒で無駄なこと」が最高の結果を生むこともあるし、最大の助けになることもあるのだ。だから今日も私は台本を書いている。


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