見出し画像

トルコ旅行で思ったこと


足りないものだらけでも

2週間の旅行中、帰国後に感じたことはいろいろある。

その中でも多分最大のものは
「私にはいろいろと足りないものがある。体力、手際の良さ、判断力、英語力…。それでも、(周りに助けられて)何とかなった」という気持ち。

開き直りと言ってもいい。自分が不十分であること、みっともないことを認めて、それでも「もうダメだ」と思わない。
無理をしない。体が休みを欲していたら休む。

よく言えば自己肯定感が上がった。これが最大の収穫。

実際に行くことのよさ

私は視覚記憶が弱い。人の顔は覚えられないし、景色も文字がないと記憶があやふやだ。だから、日常は本やネットの文章で情報を得ることが多い。

でも、今回の旅行中に現地で感じた圧倒的な感覚、そこから引き起こされた感情は、文字からでは得難かったものだと感じた。

幾重にも積み上げられた城壁とそこに吹き抜けるトロイアの風。
アッソスの褐色の岩で作られたアテナ神殿と間近に見えるレスボス島。
真っ白なアポロン・スミンテウス神殿に生い茂る柘榴。

文字で読んで憧れてきたそれらへの気持ちを、文字では伝えきれない。
ただただ「行ってよかった」
それでいいのだと思う。

知らないことがたくさんある

普段いくらでも情報を得られる環境にいる、と自分では思っている。
でも、私はトルコについてはほんのわずかなことしか知らなかった。

果物のおいしさ(特にスイカ)も、どこに行っても強い香料が使われていることも、街にたくさんの猫や犬がいることも、クレジットカードが日本より普及していることも。
たった一つの国で、ほんの半月でこれだ。名前や場所をよく知らない国だってある。
本当に、知らないことがたくさんある、ということをかみしめた。

遺跡の数と調査研究の先の長さ

古代遺跡と聞いて、エジプトやメソポタミア、ギリシャやローマ、あるいは中国などを思い浮かべる人は多いと思う。しかしトルコはどうだろう。
今回一番驚いたのは、大規模な遺跡が数多くあることと、まだまだ調査が進んでいない場所が多いということだった。
調査研究の多くはトルコと国外の考古学チームとの合同で行われている。費用と時間がかかるし、コロナ禍や紛争が妨げになる。
歴史を知ることはとても大切なことだ。恙なく研究が進むことを祈りたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?