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コミュニケーションのタダ乗りはいけない
研修を終えた新入社員が職場に配属される。
課長が新入社員に課内のことを説明する。
続いて、新入社員の直属の上司になる主任が、新入社員に仕事の説明をする。
この日は、課員全員が定時にあがり、全員で新入社員の歓迎会を開く。
ここまでは、新入社員はコミュニケーションにタダ乗りしてもよい。
なぜならこの課は、この新入社員にとってアウェーだからだ。
自分が異郷の地に迷い込んだら、そこが味方の陣地なのか敵地なのか見極めなければならないからだ。
様子見をするためのコミュニケーションのタダ乗りは、特別に許される。
コミュニケーションのタダ乗りとは、一方が積極的に会話を仕掛けているのに、他方がただ質問に答えているだけの状態をさす。
新入社員と課員の関係であれば、課長以下の課員が新入社員を気遣って雑談をふっているのに、新入社員ただただたそれにつまらなそうに回答していたら、新入社員はコミュニケーションにタダ乗りしている、と判定される。
コミュニケーションのタダ乗りが許されないのはビジネスシーンである。
プライベートシーンでは、いくらでもコミュニケーションにタダ乗りしてよい。
ただ、いつまでもコミュニケーションのタダ乗りをしている人は好かれないだろう。
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