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マンションの管理人のバイトを徹底解説【働く前に読んで】

 マンションの管理人のバイトは、マンション内の点検、巡回、立会、清掃、受付などを行う仕事です。また住人に快適に暮らしてもらうためコミュニケーションも仕事の1つになります。

マンション管理人はバイトといえども「管理する」立場にあるので、いわゆるしっかりしていることが求められます。

この仕事の内容や勤務体系、適性を解説します。

 


マンション管理人バイトとは

 

マンション管理人バイトは原則、マンション管理会社に入社して、そこから勤務先のマンションに配置されます。

また、勤務先のマンションの管理組合に直接雇われることもあります。

業務内容は次の章で詳しく紹介しますが、この仕事を一言で言い表すと「住人の財産を守る仕事」となります。

 

マンション管理人バイトの仕事内容

 

マンション管理人バイトの仕事内容は大きく、1)点検・巡回、2)立会、3)清掃、4)受付、5)報告の5種類あります。どれも、とても難しいというものではありませんが、住人の生活に深く関わることなので完璧を目指すことが求められます。

 

【点検・巡回業務】

 

点検・巡回業務は担当するマンションの内外を歩き回り(巡回して)、点検項目をチェックする仕事です。点検する項目は、エレベーター、廊下、壁、天井、電灯、非常口、消防設備、分電盤などです。例えば廊下の電灯が切れていれば交換します。

また巡回することで間接的に警備や防犯に関わることになります。もちろんマンション管理人は警備員ではないので本格的な警備をするわけではありませんが、例えば、普段みかけない人が挙動不審であれば声かけをすることが求められることもあります。

 

【立会業務】

 

マンションにはさまざまな業者が訪れてさまざまな作業を行います。作業のなかには立ち会いが必要になることがあります。立ち会った人は、確かに作業が行われたことを証明することになります。

マンション管理人が立ち会う場面は、エレベーターや立体駐車場などの共用設備の修理や点検、ゴミ収集、入退去(引っ越し)などです。住人が新しく自動車を購入したら、警察関係者が車庫証明の関係で立ち寄ることがあり、その応対もマンション管理人の仕事になります。

 

【清掃】

 

マンションの敷地と共用部分の清掃が管理人の業務になることがあります。ゴミを拾ったり、拭き掃除をしたり、掃除機をかけたりします。

また、マンション内に住人が24時間365日ゴミを捨てることができるゴミ置き場がある場合、そのなかの管理清掃も行います。そしてゴミ収集日になったらゴミ置き場の大量のゴミをゴミステーション(収集車がやってくる場所)に移します。

清掃をする範囲や内容は、マンション管理人と雇用主(マンション管理会社やマンション管理組合など)と取り決めをします。

 

【受付業務】

 

高級マンションなどにはゲストルームやキッズルーム、トレーニングジムなどがあり、マンション管理人が受付業務を行うことがあります。予約制であれば予約を受け付けます。

また、駐車場や駐輪場があれば、利用するときや解約するときの事務処理を行います。

住人の不在時に宅配便を受け取るサービスを行っていれば、それも業務に含まれるでしょう。

 

【報告業務】

 

マンション管理人は、上記で紹介した業務を行ったのち、雇用主であるマンション管理会社やマンション管理組合などに報告します。マンション管理人の職場(マンションそのもの)と雇用主の事務所は異なる場所にあるので、定期的に、あるいは毎日、業務報告が求められます。

問題が起きたときはもちろんのこと、問題がなく平穏無事だったとしても報告します。マンション管理人から報告を受けることで、雇用主はマンションがしっかり管理されていることを確認できます。

また、マンション管理会社やマンション管理組合などから住人に対してお知らせがある場合は、マンション管理人を介して住人に報告します。

 

マンション管理人バイトの勤務形態

 

マンション管理人バイトの勤務形態には、常駐勤務、住み込み勤務、スポット勤務の3種類があります。それぞれ働き方がかなり異なるので、求人に応募するときは注意が必要です。

 

【常駐勤務】

 

常駐勤務は、勤務日にマンションの管理人室に出勤する形態です。この勤務時間は例えば、平日の月~金、午前8時から午後5時といったように定められます。常勤勤務は直行直帰が一般的です。つまりマンション管理人バイトは、自宅からマンションに出勤して、仕事が終わればそこから帰宅します。雇用主の事務所には用事があるときしか寄りません。

 

【住み込み勤務】

 

住み込み勤務は、勤務先マンションのなかにある、居住空間を確保した管理人室に住みながら管理業務を行います。したがってプライベート時間も勤務時間もマンションのなかにいることになります。通勤が要らないところはよいのですが、プライベートと業務の切り替えに苦労するかもしれません。夜中の緊急対応も業務に含まれている場合、さらにプライベート時間が削られてしまいます。

家賃がかからないか、もしくは家賃相当分の金額が給料から天引きされるので、手取り額から家賃相当分を支払う必要がありません。

 

【スポット勤務】

 

スポット勤務は、正式の管理人が短期的に不在になるマンションに、その間だけ勤務する形態です。マンションの管理業務は平日の毎日必要ですが、管理人をそれだけ確保することは簡単なことではありません。例えば正社員の管理人であれば週休2日に加えて祝日分の休みや有給休暇を与えなければなりませんし、バイトの管理人でも病気をして入院することになれば代役が必要になります。

そのようなとき、スポット管理人バイトがいれば、管理人不在のマンションに派遣することができます。

 

マンション管理人バイトの体験談

 

20代男性の感想

 

ビジネス上のコミュニケーションが取れないわけではないのですが、他人と親しくなることは苦手でした。それで職場に上司も同僚も部下もいなくて、1人で黙々と仕事をするマンション管理人の仕事を選びました。

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