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(書きかけ)ブルーアイ・サムライの感想

ネットフリックスのオリジナルアニメ「ブルーアイ・サムライ」をみた。
まず結論から。
100点満点。
強くすすめることができるし、もう1回みるつもりだ。
では評を。


ネットフリックスのメニュー画面で本作をみつけたときの印象は最悪だった。

また、外国人によるサムライものか、と。

10分、いや5分だけみて、多分「はいはい」と思うのだろうなと思った。
それで閉じようと思った。

あらすじはこんな感じ。

江戸時代、日本に密入国した白人が日本人女性を強姦してハーフの子が産まれた。
この子が主人公。
主人公が成長して立派な剣術使いになり、母の恨みを晴らすべく白人を殺すための旅に出る。
主人公は男と思いきや、実は女だった。

いかにもな内容で「はいはい」と思ったので閉じようと思ったが、「でもなんか陳腐な感じはしないからもう少しみてみようかな」と思っているうちにとまらなくなった。

ストーリーもキャラクターも絵も、そしてアニメの動きも、完全に宮崎駿やエヴァ、新海なんとかを超えている。

ドラマのクオリティがとても高い。
何より主人公を甘やかさない姿勢が見事。
これはアニメだけでなくドラマでも映画でもそうなのだが、日本のものは、主人公を甘やかすので、つまらないし、感情移入できないし、没入できない。
ところが本作はさすがアメリカものなので、主人公をしっかり汚す。
だからストーリーの迫力が出てくるのだ。

設定と展開に無理な部分が散見されたが、それは興奮を冷ますものなのだが、それでもそれ以外の良い部分が圧倒的すぎて、気持ち良すぎた。

主人公の女が宿命によって男として生きていかなければならない、という設定は、とうの昔に手塚治虫がリボンの騎士でやっている。
敵のボスが城の天守閣にいて、そこが9階になっていて、各階には罠や敵が配置されていて、主人公がそれらを一つずつ解決していく進行は、ブルース・リーの死亡遊戯でおなじみだ。
ただこれらの設定の引用は、引用元がもう相当古くなっているので、パクリと呼ばずにオマージュとしてよいだろう。

(続く)




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