【バイクのポエム】日本メーカーの情熱をみたい
最近の日本車のヒット作って、Z900RSとレブル250だけのような気がする。
レブルは国内仕様なので、世界に認められている最近の日本車はZ900RSしかないことになる。
ところがZ900RSは、中身はZ900で、外装を買えただけの着せ替え人形にすぎない。
つまり最近の日本メーカーは、新しいバイクを提案できていない。
着せ替え人形ですら、スズキはカナタで、なんかスベっている。
一方で外国勢が元気だ。
プレミアムなバイクはドカティが、味わい系バイクはトライアンフが、でっかいバイクはハーレーとBMWが、それぞれ存在感を示している。
日本のプレミアムの代表であるSSは、スズキはすでに撤退し、ヤマハのR1には生産終了の噂が流れるほど衰退した。
日本の味わい系では、ホンダのHAWK11やヤマハのXSR900があるが、どちらも他車種と共通の部品を多く使っている。
XSR900に至っては、1980年代のGPのカラーリングをまとわせるという、コスプレ手法を使ってしまった。
これはかなりの禁じ手。
志が低いといわざるを得ない。
日本のでっかいバイクでは、カワサキはH2を自然消滅させてしまった。
スズキは隼の3型と意地でつくったが、新機軸はなくパッとしない。
日本のでっかいバイクは、すごく良いがすごく欲しいわけではない。
私は23年前の初代隼を最近買ったが、これで十分だ。
どうも、以下のような悪循環に落ちっているような気がする。
乗る人が少ないから
↓
売れないから
↓
資金をつくれないから
↓
良いバイクを開発できないから
↓
乗る人が減る
これって、「高性能な製品をそこそこ安い価格で売っているんだから文句ないでしょ」という態度を取り続けて没落した日本の家電業界と同じだ。
実用的な製品である家電でもこの態度は消費者に受け入れられないのだから、趣味の製品であるバイクなら、なおさらのこと顧客を逃がすことになる。
日本のバイクメーカーは、とにかくマーケティングを捨てたほうがよい。
そして情熱だけでバイクをつくるんだ。
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イラストはPOROporoporoさん。
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