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松本氏の悪質性を測る基準としての男教諭の校内セックス

松本人志氏の性加害疑惑問題の焦点は今、まっちゃんが芸能界に復帰できるのかどうかにある(2024年1月14日現在)。
つまり、男性芸能人の性の問題はいつも、最終的には、芸能人が悪いのか、芸能人にホイホイついていく女性が悪いのか、といった議論に収斂するが、本件もすでにその域に入った。
だから今の関心事は、松本氏が引退するのか、テレビでみることができなくなるのか、なのである。

性的不祥事を起こした人の芸能界復帰の可否は悪質性の度合いにかかっている。

芸能界には、不祥事を起こしても悪質性が低ければ復帰できるし、悪質性が高いと復帰できない、という不文律がある。
そこで松本氏の性加害疑惑問題の悪質性を測りたいわけだが、そのものさしとして以下の事件を紹介したい。

教諭同士が校内で性行為~市教委、処分できず 男性自主退職で示談(毎日新聞、2024年1月14日)

名古屋市立小学校の男教諭(40代)が、2019~21年に同僚の女性教諭(20代)と学校内で性行為をしていたことなどを女性本人から学校側に告発され、自主退職していたことが関係者への取材で明らかになった。
女性教諭が23年1月に所属先の小学校に提出した報告書などによると、2人は2019年4月、6年生(2クラス)の担任となり、男は学年主任だった。
当時、男は既婚、女性は未婚だったが、男教諭が女性教諭に好意を抱いていた。

2019年7月から男教諭が他校へ異動する21年春まで、校内で日常的に胸や尻を触っていたほか、男子トイレ内での性行為、裸の写真や下着姿などのわいせつ画像の送信要求などを繰り返していたという。

女性教諭は報告書の中で「(男教諭の要求を)拒否すれば『明日以降、もう助けてくれなくなるのでは』と仕事への不安で行為を拒めなかった」「男教諭の異動後も報復やリベンジポルノを恐れ、ずっと心の中にしまいこんでいた」と説明。教育委員会への報告と男教諭の処分を検討するよう求めた。

この事件も松本氏の問題と同じように刑事事件になっていない。したがって2つの事件はいずれも、刑事事件の観点からは悪質性はない、または薄いといえる。

そうなると悪質性の測定には、民事上の観点と倫理上の観点が使われるわけだが、それによると松本氏問題の悪質性は、明らかにこの男教諭の悪質性より低い。
まっちゃん無罪、とはならないのかもしれないが、まっちゃんのテレビ復帰はそれほど遠くないのではないか。

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